峠名の由来は小県郡の青木村から。国道143号線の峠であり、山の奥の方へ進むと突然道幅が狭くなる。

三才山トンネルが開通する前は、主に松本市へ行くときにはこの峠を利用していた。

三才山トンネルの開通後は、この峠の交通量は減少している。

途中に急な崖の上を通っていることがあり、過去には崖崩れもあったため危険な場所もある。

青木峠は過去に、殺人事件が起きてバラバラにされた遺体の遺棄が行われた場所でもある。

ある若い女性が青木峠で行方不明になり、現場には女性の車が丸焼け状態で発見されたという事件もあった。その女性は未だに見つかっていないらしい。

その昔、このトンネルの中で男女二人の心中もあったという。

将来を約束しあった男女が親の猛反対にあい、お互い家族を捨ててこのトンネルまで逃げてきた。

しかし、とうとう力尽きてしまった2人は一緒に死ねるならと油をかぶって焼身自殺を遂げたのだ。

それ以来、深夜にこのトンネルにさしかかると、男女の亡霊を見かけるようになったという噂が広がった。

しかもその霊は、真っ黒くやけただれ、苦しげなうめき声をあげ続けているという。

また自分達の不幸を今でも恨んでおり、幸せそうな人を見ると、二人の霊は現れるといわれている。