291 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2002/09/11 03:24:00
自分はおばあちゃんコだったのですが、その祖母が亡くなるときの話です。 
だいぶ前の話なのですが、祖母は急に体の具合が悪くなり 
入院することを余儀なくされました。 
祖母は明治生まれの気丈な性格だったので「入院なんていやだよ」「ウチに帰りたい」と 
病院を毛嫌いしておりました。 
私は会社の帰りなど、時間の許す限りお見舞いに行きました。ですが、容態は悪化し 
急に昏睡状態になってしまったのです。 
母から会社に「もう駄目かもしれないから、最後に会いにきてやって」と連絡がありました。 
私が病院に着いたときは叔母しかおらず、ちょうど洗濯物を屋上に取りに行く所でした。 



292 : 291続き[sage] : 投稿日:2002/09/11 03:40:00
「おばあちゃん、○○(自分の名前)だよ。わかる?きたよ。」 
私は病室で一人、意識のない祖母に話し掛けていました。 
ふと視線を感じ、祖母の顔を見ると、目を開け私を見ているではないですか! 
私はびっくりして、「おばあちゃん、意識戻ったの!?」「わかる?○○だよ!」 
と話し掛けながらも、心の中で『ああ、早く叔母ちゃん戻ってこないかな!』 
と焦っておりました。 
祖母はそのたびに「うん、うん」とうなずき、管の通った手で私の手を握り返して 
くれました。ドアノブの音がし、叔母が戻ってきた!と思ったその時にはすでに 
祖母は目を固く閉じていました。 
私は叔母に「おばあちゃん、意識が戻ってたんだよ!今、目開けてうなずいてたんだよ!」 
と、もの凄い勢いでまくし立てていました。 
最初は驚いて先生まで呼んだりしてたのですが、そんなことはありえない、と 
その一件は、私の幻覚(!)と言う事で片付けられてしまいました。 



293 : 291続き[sage] : 投稿日:2002/09/11 03:55:00
そんな不思議なことがあった翌々日に祖母は亡くなりました。 
その時の話は誰も信じてくれませんでした。 
でも、あれは確かに意識のある目だった、私の顔を見て嬉しそうに頷いてくれた、 
そう思えてなりませんでした。 
祖母が無くなって半年近くが過ぎた頃です。 
夜中に夢を見ていました。祖母が佇んでおりました。 
私は祖母にむかって 
「あの時、意識が戻ってたよね。あれはお別れの挨拶だったの?」と聞いてたのですが 
そこで目が覚めました。ふと足もとをみると、祖母が私の足首あたりに立っており 
「そうだよ」と一言いうと、すっと消えていってしまいました。 
怖がりな自分ですが、その時は怖いという気持ちはなく、ただただ涙が出てきました。 

長文すみません・・・。