269 : ,[] : 投稿日:2003/02/15 21:06:00
「ある時 Rさんは近所の山にキャンプに行った。 
子供会の主催だったので同年代の仲間も多く大変楽しかったという。 
キャンプ場の近くに寂れた墓場があったので肝試しにいくことになった。 
Rさんは友人と組んで一番最後にチャレンジした。 
朽ち果てた墓場は気味悪く、Rさんは友人と一緒にびびりながら歩いた。 
ふと背後が気になって振りかえると、男がそこにいる。 
全身地だらけの男である。 

Rさんと友人は騒然となり、転がるようにキャンプ場に帰った。 
翌朝 あれは多分同行した大学生のいたづらだという事になり 
一応落ち着いたが何やらふざけたいたづらにRさんは大変立腹したという。 
そして1年が過ぎた。 
また子供会の主催で同じキャンプ場に行った。 
そして例によって恒例の肝試しをやることになった。 
そしてRさんはまた友人と組んで最後になった。 
また今年もいたづらしてくるかな。 
変な期待を持ってRさんは歩いていた。 
また異様な生臭い気配を感じた。背後になにかいる。 
あの大学生だな。 
Rさんと友人は振り向いた。 
そこには去年と同じように血だらけの男がうつむき加減 
でたっている。 
また去年と同じ手である。 
「もう子供じゃないんだから、去年みたいにだまされないわよ」 
「……」 
「なんとか言ったらどうなの? 最低よ。あんたなんか死ねばいいのに」 
「…もう死んでます…」 
そういうと男は顔をあげてゆっくりと消えていった。 
その顔は同行の大学生とは全然違うものであった。