95 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/06/05 09:09:00
確かこういう話を聞いたので書きます。 
A子は社会人になってからも、実家に同居していた。 
その家には20年近く住んでいるのだけど、 
まったく普通の家で、霊の気配なんか欠片もない家だった。 
ある日隣の家に娘さんが帰ってきた。 
都会の方の大学に通っていたが就職先が無く、実家に戻ってきたらしい。 
隣に娘さんが帰ってきた次の日から、A子の部屋で異変がおき始めた。 
夜、部屋に入ると、誰かいる気配がする。 
部屋のオーディオ機器が次々に壊れる。 
不自然な家鳴りが1時間以上続くなど、 



96 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/06/05 09:16:00
恐怖におののいたA子一家は、もり塩をしてみたり、 
神社で御札をもらったり、怪しげな霊能者にお払いを頼んだりしたが、 
一向に収まる気配が無い。 
やがて段々A子も体調を崩すようになり、 
かろうじて仕事には出るものの、休日には寝込むことが続いた。 
3ヶ月たったある夜、あまりの寝苦しさと息苦しさに目を覚ましたA子は 
部屋の片隅に、ぼんやりとした塊があることに気が付いた。 



97 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/06/05 09:23:00
薄いカーテン越しの街灯の光に、 
ぼんやりと座り込んでいる男の姿がある。 
A子は顔をそらすことも出来ず、目を閉じることも出来ない。 
その男は哀しげに眉をひそめ、 
閉じたカーテンの先をじっと見据えている。 
青いTシャツに破れたGパン、茶色がかった髪で、 
顔立ちも悪くない。 
1分だったか1時間だったか、その男はじっと窓の外を見つめたまま、 
かき消すようにフッと消えたという。 



99 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/06/05 09:45:00
部屋に霊が住みついたことを知ったA子は、 
早速物置にしていた隣の部屋に移り、難を逃れたが、 
何故そんな霊が部屋に住みついたのかがわからない。 
突然の霊障に悩んだ一家は、ある噂を耳にした。 
隣の娘さんが実家に戻った理由は、 
娘さんに振られた男の自殺が原因だったという。 
別れ話を切り出しても別れてもらえず、困った娘さんは、 
縁を切るために地元に戻ったらしい。 
その直後に男が自殺し、遺書には何枚にもわたって 
娘さんへの思いが書かれていたという。 
自殺の仕方に不審点があったため、娘さんにも 
警察が事情聴取に来たらしい。 
気味悪がった隣の家は、霊験あらたかな神社の札を娘に持たせ、 
家中に御札の結界を張っているということだった。 



100 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/06/05 10:03:00
だからといって、私の部屋に住みつくことはないじゃないかと、 
軽く怒りをおぼえたA子は、カーテンを全開にして霊に、 
日の光を浴びさせて懲らしめることにした。 
晴れた日の朝、物置になった元の部屋のカーテンを全開にして、 
A子はあることに気が付いた。 
A子の斜め前、窓ガラスを2枚はさんだ向こうに、 
隣の娘さんが見える。 
A子の部屋は娘さんの部屋が覗ける位置にあったのだ。 
その時、部屋の空気がにわかにザワ付き、 
歪んだ歓喜の念が伝わってきたという。 
『アノコノスガタガミエル』 



101 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/06/05 10:12:00
A子はゾッとして、カーテンを開けたまま部屋を出て、 
以後、一切その部屋に近付かないことに決めた。 
ほどなく結婚が決まり、家を出たA子は、何年か経って 
さり気なく実家の母親にその娘さんの事を聞いたらしいが、 
娘さんはA子が出た半年ぐらい後から 
体調を崩し始め、入退院を繰り返しているという。 

どんなに強力な守りの札でも、効力は1年足らず。 
人の恨みは代をまたぐというのに、その効力はあまりにも短い・・・ 

という話でした。