660 : 657[sage] 投稿日:04/05/17 00:35 ID:hul7WPIC [1/2回]
私が関東の合同宿舎(官舎)に越してきて幼稚園に通い始めた時の話 
近所の子達とも仲良くなり補助輪付きですが自転車にも乗れる様になった頃 
同じ幼稚園に通う友達と遊んでいる時に「少し遠出をしよう」という話になりました、と言っても幼稚園の遠出ですから、たかが知れてますw 

行き先は、500mと離れてない林でした。その林はけっして広くもなければ、囲む様に道もあり、外から中心は見えないながらも怖い場所ではありませんでした 

しかしその林に着き、中に入ろうと1歩足を踏み入れた途端、外とは全く違う空気を感じました 
友達は、もう付いて来てません。林の外から中に入っていく私の様子を伺ってるだけでした 

その林は真夏の昼間だというのに冷たい空気、周りの木々により木漏れ日すら無い暗闇、その全ての木々が林の中心に向かって生えてました 

そして林の中心を見ると、そこには小さな稲荷さんがありました



661 : 657[sage] 投稿日:04/05/17 00:40 ID:hul7WPIC [2/2回]
続きです 

周りを見渡し 
ふっ、と上を見上げた時、稲荷さんの上の方に1本だけ不思議な枝がある事に気付きました 
その枝には大きなコブがあり、そのコブは枝に座り込む人の様な形をしていました 

その枝を見た瞬間、周りの空気が張りつめイキナリ「怖い!!」という思いが私を包みました 

しかしそのコブから目が離せず後ずさりをして林を出ようとした時 
そのコブの(人で言う)頭の部分がゆっくりとこっちを向こうと動くのがわかりました 
林の外に出ようとするが足が動きません… 
林の外に居るはずの友達に助けを求めようとしましたが、外には誰も居なくなってました 

泣きそうになりながら少しずつ外に向かう私。相変わらずゆっくりとこっちを見ようとしている枝のコブ 
後少しで林から外に出れそうだ!と思った時 
そのコブは既に私の方を見ていました…(見ていたと言うより見られてるって感じる…ですかね) 
コブと目が合った時、コブの目(であろう)の部分が銀色に光ったのを覚えてます 

その後、急いで家に帰りました… 

後日友達に「何で先に帰ったの?」と聞きましたが。友達は、林の入り口に居たそうです 
慌てて私が出て来て家に帰ったから自分も怖くなって帰ったとの事でした 

これが初めて経験した事です