95 : 霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY [sage] 投稿日:2008/02/28(木) 17:32:56 ID:AIXwNiRV0 [1/2回(PC)]
主婦さんの家の近所に細い農道がある。 
近所の人しか知らない道だが、横が墓場で、夜そこを通ると人の話し声がするとか、 
その内容を知ってしまうと早死にするとか言われていて、夜は人が滅多に通らない道。 

ある夕暮れ時、家路を急ぐ理由があって主婦さんは近道になるそこを通ってしまったそうだ。 
その時、「そこの人、ちょっと」と声をかけられ、振り向くと老婆が立っていた。 
その老婆はぼろぼろの服というか、農家の作業着?のようなものを着ていて明らかに変で異様な匂いもする。 
しかも背後に人が出てくるような場所はない。 
「はい、なんですか?」 
あれ?今いなかったのにおかしい・・・と思ったが反射的に返事をしてしまって、まずい!と思ったそう。 
すぐに逃げようとしたが、「返事をしたんだから質問に答えるまで逃がさないよ。」と言われ、金縛り状態。 
とりあえず目線だけはあわせないようにしたらしいが俯くと、のぞき込むようにして見てくる。 
「・・・急いでるんですけど・・・あの、今度じゃ駄目ですか・・・ね・・・?」 
場違いな言い方だなと思いつつ、とりあえずそう言ってみた。本当に急いでいたそうだ。 
すると老婆は何事か言ったが、「・・・じゃあ次は無いよ。」と言って、目の前から消えたそうだ。 
夕暮れだから平気と思ったらしいが、逢魔が時という言葉を忘れてたわと本人。 
主婦さんは以後その道を通ったことはないという。 

その後、その道は市によって「通行禁止」の看板が掛けられ、チェーンがかかっていて通れなくなっている 
そうである。(真っ昼間にだが)肝試しに入った近所の子供によると、少し行ったところで有刺鉄線を絡めた頑丈な 
柵がしてあり、通り抜けが不可能になってしまっていたそうだ。 
最初は警察の黄色いテープが巻かれていたので、「多分あの奥で自殺者でもいたのかも」という噂らしいが、 
真相は全く不明との事で。あの老婆も異臭ももしかして死臭だったのではと彼女は思っているそう。 
そこではいまだ夜、話し声がすると相変わらず評判のままです。