279 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/05/10(土) 12:14:52 ID:qbx9Evmq0 [1/1回(PC)]
某女子大の学生だったころ、初夏の暑い日に授業が休講になり、クラスメイト 
と3人で千鳥が渕へ散策に行った。 
途中、木々が生い茂っている一角があり、涼しそうなので、誰言うともなく、 
そっちに足が向いて、ひっそりした木立の中に入って行った。 
入ってみると本当に涼しくて、どこかに座ろうと見回したら四阿があった 
ので、そこに向かって進んで行くと・・・ 
3人がほぼ同時に立ち止まった。 
なんだか、ものすごく多勢の視線を感じて、「ねぇ、ここ何だか変だよね」 
「うん、もう出よう!」とあわてて戻ると、入口に「戦没者墓苑」と。 
入る時に何故、気づかなかったのだろう・・・ 
先月、久しぶりに花見しに千鳥が渕に行った。あの時の友達も一緒に。 
「戦没者墓苑」の前まで行くと、あの時とはだいぶ趣が変わっていた。 
友達が「あの時は何でここに入っちゃったんだろうね。呼ばれたの 
かな・・」と。 
彼女も私同様、あの時のことは忘れられない思い出なんだな、と思い 
ました。