475 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 21:06:37 ID:coFnOC6i0 [1/3回(PC)]

先日、見えると自称する連れと青森の温泉に泊まった。 

丁度ねぶたで混んでて、数日前に予約を入れると一部屋だけなら開いていますと言われて 
宿に行ってみると、廊下と部屋はフスマで隔てただけの6畳一間で、窓際に小さな広縁のある部屋 

照明は、部屋に傘の付いた蛍光灯と、後は広縁には電球型蛍光灯 
部屋に通されて直ぐ、連れが嫌な顔をしたんで俺が理由を聞くと 
「いや・・・何でも無いと思」との歯切れの悪い返事 
その後広縁で、くつろいで居ると広縁の蛍光灯がジジジ・・・・・という音を出して、蝋燭のように揺らぎ始めた。 
なんだぁ・・・古くなってるのかなぁ・・・と思っていたら直ぐに何事もなかったように点灯した。 

あれぇ?  接触でも悪いのかと思って電球をいじってみたけど、別に弛んでいる訳でも無し・・・。 
取り敢えず、風呂に入りに行って、飯を食って売店で酒とつまみを買い込んで 
部屋に戻る頃には、いい具合に日も暮れ掛かっていて外は夕焼け 
広縁の電球だけ点けて、買い込んだ酒とつまみをやっていると 

また、電球がジジジ・・・・っと揺らぎはじめた。 
ちと怖かったんだが、蝋燭みたいで風情があるねぇ~~と俺が言った瞬間

 
476 : 475[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 21:08:24 ID:coFnOC6i0 [2/3回(PC)]

日頃は穏和な連れが、突然棒読みで 
「今から出るよ!!」 

俺 
「???何が?」 

連れ 
「お化け!」 

俺 
「え゛????」 

何となく嫌な気がしていた俺は恐怖感が頂点に達して、 
「冗談じゃない、俺は部屋から出るから」と席を立ったら 
連れが慌てて、「出ないから大丈夫、もう言わないから」と、止めに走り寄ってきた。 

取り敢えず部屋から逃げ出すのを、止めた俺は 
6畳の方の蛍光灯を点けて、部屋を明るくして本を読み始めた。 

そうすると暫くして、連れが泣始めた 
「私だって見たくて見えるんじゃない!私だって怖いんだから!」



477 : 475[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 21:10:48 ID:coFnOC6i0 [3/3回(PC)]

あんまり連れの様子がおかしいので、もう布団も轢いてあったんだがダメ元で 
フロントに行って 
連れが部屋が嫌だと言ってるんで変えて貰えないかと部屋の変更を申し出ると 
「近くの部屋は嫌ですよね? 自炊部でしたら開いているかもしれません」と 
あっさりと了承してくれた。 

結局、自炊部ではなく、一つグレードの高い部屋が別棟に開いていたので 
そちらに変更して貰えたら、連れも落ち着いてきて 
以下連れが話す事には・・・・・・ 

部屋に入った当初は、空気が重かっただけだけど 
暫くして、売店から戻った後に部屋の隅に女の顔が見えて 
ものすごい形相で、お前は出ていけと言わんばかりに睨付けて来たそうだ。 

女は俺が気に入っていて、連れが邪魔だったんで 
連れを追い出そうとしていたらしい。 

今から出るよ!のひと言も、その女が俺に自分の存在を知って欲しかったらしく 
連れを介して言わせたんだが、連れではなく俺が出ていきそうになったんで慌てて止めたんだそうだ。 

言われてみれば、変に空気は重くて気味が悪い感じはしていんだが 
反面、何となく居心地のいい落ち着く部屋に感じても居たんだが 
その話をすると、連れ曰く、女は俺を欲していたから 
俺が部屋に残るように、し向けていたらしい