867 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 14:40:05 ID:u2VJzqFg0 [1/2回(PC)]

オカ板初カキコ=オカルトの日だったことに感謝し、このスレに相 
応しいエピソードひとつ置いておきますね。 

私は、普段夜間であっても懐中電灯は点けません。例え新月であ 
っても、厚い雲に覆われない限り、星明かりだけで林床は十分明 
るいものです。理由は栃木県の心霊スレ参照してください。 

小雨まじりのある晩、その夜も雲の薄い部分からは月の光が漏れ、 
深夜の亜高山帯の原生林は遠くまで視界が広がっていました。 

ふと遠方に視線を移すと、私の記憶にない白いものが、行く手に 
遠く、ぼおっと浮かんでいるのを認めました。 

白骨林はこんなところにないし、あの位置には立ち枯れた木もな 
かったはず。いったい何だろう。。。 

あそこを通りたいのに邪魔だなぁ~と思いながら近づいていきま 
すが、なお白いものは微動だにせず、音もなく前方に浮かんでい 
ます。 
近くまで来ると、その白いものは人のような姿かたちに見えます。 
でもやっぱり10cmほど浮いているのです。
 
868 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/14(火) 14:40:45 ID:u2VJzqFg0 [2/2回(PC)]

そして、直ぐ側まで来て、その白いものが何なのか確かめようと 
視線を上から下へと移せば、そこに見たものは・・・。 

白いポンチョの下に人の足が並んでいました。 

黒い登山靴を履いていたので浮いているように見えたのです。 
その白いものは


「下山途中で道に迷い日が暮れてしまい、懐中 電灯も無く」


進退窮まった登山者でした。ここで


「立ったまま夜を明かそうと思っていた」


そうです。 

私が濃紺の服であったこと、雨音で足音も聞こえなかったので、 
側に来るまで気づかなかったそうです。 


「邪魔な物があるなぁ。と思っていましたがまさか人だとは!!」 


私は、この正体不明のものが遭難者だったことに驚いたのですw 
その方には、ザックの中から懐中電灯を貸してあげたので、無事 
23:00頃には宿へ着いたようです。 

翌々日懐中電灯をとりに宿へ行くと、礼状には命の恩人と書いて 
あって、数千円同封されていました。 


「命の恩人なんて大袈裟なぁ。お金まで置いてくなんて、困った 
ねぇ。」


と宿主人と話しましたとさ。         


駄文失礼