814 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/06/29(月) 05:55:59 ID:Vm1mnzEzO [4/9回(携帯)]

きっとアレだ、昨日みた夢を潜在的に覚えてて 
今日もみちゃったんだ、そうだそうだ 

自分に言い聞かせると家を出た 
その日は授業は無かったが家にいるのも寂しかったので 
大学のサークル室へ 

夕方、後輩Hがサークル室に来た 
昨日一昨日のことを話すと、 
多分映画漫画とかの怖い話が混ざって夢でみたんだろ、とのこと 

だよねーと同意した 

でももしヤバそうなら知り合いに霊媒師的な人いるから言ってねとのこと 
なんでそんな知り合いいるのかと思ったが 
一応頭の片隅には入れておくことに
 
816 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/06/29(月) 06:03:20 ID:Vm1mnzEzO [5/9回(携帯)]

その日の帰り、 
俺の家は駅の北口の先にある 
南口が栄えていて北口は寂れた住宅街だ 
家賃安いからね 

駅から家までは徒歩五分くらい 

薄暗い道を歩いていると、 
電柱の陰にうっすらと何か見えた 

あれだ 

夢で一瞬しか見えなかったあれだが覚えている 
だらりと長い髪はそれこそ「貞子」 

ヒッと声をあげもう一度みるともういなかった。 
よくこういった怖い話で、こういうモノをみてしまっても 
そのまま家に帰る人がいるが理解できない 

全速力で人のいる駅まで走り、 
半泣きで後輩Hに電話をした。 
今日はそいつの家に泊めてもらうことに。 

そいつを待つ間も人の多い本屋で震えて待った



820 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/06/29(月) 06:15:04 ID:Vm1mnzEzO [6/9回(携帯)]

Hも流石に俺の様子を見てやばいかもと思ったらしく、 
今日も夢に出たら霊媒師のとこ行くかと提案したが 
ビビりまくりの俺はもうさっきみたからすぐに霊媒師にあわせろと懇願。 

電話してもらい明日の朝に会わせてもらえるとのこと 
つまり今夜は耐えなきゃいけないのか。 
まるで漫画のような展開 

Hの家で電気テレビ全開で寝ずの番?を開始する 
Hにしちゃいい迷惑だったがこっちはそれどころではないと願い込んだ。 

明け方までHとゲームに盛り上がり、無事守りきったかと思った。 
油断したんだ。漫画みたいだけどさ。 

Hとはトイレにすら同行し、常に一緒にいるようにした。 
まあ変なように聞こえるが俺のビビりっぷりを思えばわかってもらえるかも。 

明け方、Hがトイレに行った。 
行ったと行っても1K、トイレはすぐ横。 
油断した俺は流石にもう大丈夫だろ、と安堵の顔 

バァン、バン 

窓が二度と強く叩かれ、カーテン越しに何かが現れた。