813 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 18:25:07 ID:AR/fL543O [1/1回(携帯)]

何故かぱっと思い出す、昔の話。 

小学校ニ年生の頃、弟や友達と虫を採って遊んでいた。夏休み~秋の始めぐらいの時期。 
かなり田舎だったんで、山に入ったり田んぼや畑の周りを歩いて、 
虫採り網とカゴ持って皆でわいわいやっていた。 

ある夕方、いつものように弟と出かけようとして靴を履いていると、 
何やらブンブン音がうるさい。

外に出てみると、綺麗な夕焼けの空に真っ黒な帯が(?)。 

よく見上げて確認してみると、2、3mぐらい上空に、横幅1m、縦幅30cmぐらいを保ったトンボ達が 
集団で移動していた。次から次へと密集して同じ方向に向かっていて、 
黒い帯としか思えないくらいだった。当時の自分は小さかったからか、 
この群れの始まりと終わりが見渡せなかった。 

弟と二人でポカーンと見上げていたけど、これに網を突っ込んだら大量にとれるはず!と、 
二人で網を突っ込んだ。思った通りにバッサバサかかるトンボ達。 

カゴに入れたくても多すぎて、ずっと地面に網をくっつけて逃がさないようにしとくだけだった。 

けれど、捕まえたトンボ達は、勢い良く網にぶつかったせいか、 
羽根が悲惨なことになってるやつがいたり 
真っ黒な帯はまだ続いてるしで怖くなり、網を裏返して、 
群れがどこから来ているのか探そう!と、二人で群れと逆方向に走って行った。 

そこらへんの記憶が曖昧なんだが、探すうちに群れが消えていって、結局何もわからなかった、と思う。 
置きっぱなしにしてた網には、まだ数匹トンボがいて(多分もう飛べなかった)、 
二人で森に逃がしにいった。 

トンボの群れを見たのがこの一回きりだったんだけど、祖母はその群れの下を 
普通に歩いていたし、こういう群れってよくあるものなんだろうか。 

めっちゃ怖かった。