182 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/08/04(火) 15:08:41 ID:06EphriV0 [2/4回(PC)]

私が中学一年生の時。 
当時 私は忘れ物が多く宿題は一切やってかない、かなりひどい子供だった。 
で、当然のことながら夏休みの宿題とかも一切やってなかった。 
でも提出しなかったら親呼び出しだって担任に言われて 
ちょうどお盆の頃に急いで宿題をやり始めた。 
うちの親は変なところが厳しくて子供は夜10時には必ず寝てないといけなかった。 
夜10時以降に子供部屋の電気が付いていようものなら父親にかなり怒られた。 
私は仕方なく懐中電灯を付けて布団の中にもぐりながら宿題をやった。 
勿論 答えを写すだけ。そんなの昼間にやればいいだろって思うかもしれないけど 
昼間は遊び回るのに夢中で、宿題をやるとするとどうしても夜になっちゃってた。 
で、夜中の1時半頃。 


183 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/08/04(火) 15:10:34 ID:06EphriV0 [3/4回(PC)]
続き 

宿題も区切りの良いところまで終わったし、この時間だったら親も爆睡だしってことで 
布団から顔を出して妹と二人で懐中電灯で遊び始めた。 
最初は自分の顔に懐中電灯の光を当ててバカ面したりしてた。 
そのうちそれにも飽きてきて懐中電灯をベッドの上に放りだして、妹と二人で 
変なおどり(当時流行ってた魔法陣グルグルのキタキタおやじの踊り)をして遊んだ。 
壁に自分たちの影が大きく映り込んでて、それがすごく楽しかった。 
今思うと相当に頭が悪いことしてたなって思うw 
しばらくすると妹が小さい悲鳴のような変な声を上げて、急に布団にもぐってしまった。 
私には何があったか分からなくて、「どうしたの~」なんて笑いながら妹の布団を 
引っぺがそうとした。 
でも妹は布団にしがみついたまま出てこようとしない。 
妹は言った。 
「お姉ちゃん。影が変」 



184 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/08/04(火) 15:12:32 ID:06EphriV0 [4/4回(PC)]
そこで壁に映った自分の影を見てみると明らかに先ほどまでいなかったものが映り込んでいた。 
それは女の人だった。 
女の人が私の肩にもたれかかるようにして立っていた。 
勿論実際 私の隣には誰もいない。 
影の女の人は華奢な感じで髪が長かった。 
気のせいかとも思ったが彼女の手や二本の足もしっかりと壁に映っていた。 
見間違いではなく明らかに女の人が私にもたれかかっていた。 
私は女の人がもたれかかっている方の自分の肩を触った。 
勿論 手に触れるものは何もない。 
しかし影の女の人はもたれかかったままだった。 
私は懐中電灯を放り出すと妹のもぐっている布団に無理矢理もぐり込んだ。 
しばらくは布団の中で震えていた。 
落ち着いた頃に布団から出て、先ほどと同じように懐中電灯をつけてみたが 
女の人が映ることはもうなかった。