39 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/09/22(火) 16:11:09 ID:kGjrHyaa0 [1/2回(PC)]
結構前の話しなのですけど。 

当時の女と喧嘩して、話し合う為に静かなところがいいという事で、近くの山のふもと?山道の様な所へ車を停めました。 
時間は0時ごろだったと思います。 

ライトを消してしまうと真っ暗なのでエンジンもライトも点けっぱなしで話し合いしてました。 
二人の話しは平行線で売り言葉に買い言葉。 
「もう別れよう」と俺が切り出すと女も納得。 
「話し続けても意味がないからもう帰ろう」ということになった時、 

フロントガラスのちょっと先に小さな灯り?が見えました。 
「蛍?」「こんな時期に?」(晩秋) 
俺がライトを消してみると、目の前はその小さな灯りでいっぱいでした。 
「なにこれ?」と少々怖くなりかけ、女を見たら小さな声で何かをつぶやいていました。 
「どうしたの?」と聞いても返事はなく、段々と顔が怖くなり声も大きくなっていきました。 
「ちょっと!大丈主人?」俺の問いには答えず、女はドアを開け外に出ようとするので、 
「止めなって!」と引き戻そうとすると、目の前の小さな点の灯りが動き出して、まるで車を包むかの様に見えました。


40 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/09/22(火) 16:13:06 ID:kGjrHyaa0 [2/2回(PC)]
女はその点の灯りの中に行こうとしながら「・・・私を呼んでる」と無表情で言いました。 
もう半泣きの俺は女を力ずくでひっぱり、身を乗り出しドアを閉め女のほほを叩きました。 
「しっかりしろよバカ女!」 
女はその小さな点の灯りを眺め、ぶつぶつとつぶやいています。 
もう怖くて怖くて仕方がなくて何度も女をゆすったり殴ったり。、声が枯れるほど騒ぎました。 
数分経ったのでしょうか。 
女はふっと正気に戻り「・・・帰る」と言い、すごいスピードでバック転しました。 

しばらくその点の灯りはまとわりつくように付いて来ましたが、山道から抜ける頃にはいなくなっていました。 

街灯のある市街地まで来た時に女は 
「なんだかわかんないんだけど、あの小さな灯りに呼ばれた気がしたんだ。」 
俺が「うん 私を呼んでるって言ってた」というと 
女は「行かなきゃならないような気がしたんだけど、ふと正気に戻ったらものすごい恐怖感で、ここに居たらやばいと思ったんだ」 
それから 
「あの小さな点の灯りがあっただろ?あれがなんていうか人なんだよな。すごく優しい灯りだと思ったんだ。でも、正気に戻った時な、その点の灯りの中に怖い顔の人が立ってるのが見えたんだ。」 
と。俺は怖くてそれ以来その山には近づけません。