292 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/03/29(月) 01:16:20 ID:nZ2vrYRd0 [1/2回(PC)]
女友達が体験した話。 
高校の頃、学校から帰る為に友達2人と電車に揺られていた。 

ロングシートの座席に座って、窓の外を眺めながら話をしていたら 
トンネルに入った瞬間、窓の向こうにフワフワ浮いた女の首が! 
A「ギャアアアア!」 
B「見た!いま見たよな!!」 
C「うわー、今の相当やばいでー。」 

Cは家系的に霊感があり、あいつはタチが悪いやつで、憑いてくる可能性があると話した。 
A「ちょ、何なんそれ!どーすりゃええの!?」 
C「オカンに教えてもらったんやけど…これで祓えると思うねん。」 

それは、各自が寝る時に、お茶と水を一杯ずつコップに入れ、枕元に置き就寝する。それを10日間続ける。という方法。 
C「それとB、アンタにはこれ。」 
B「…数珠?」 
C「あんた引き寄せやすい体質やねん。術だけやったら心配やから、これ付けておき。」 
B「…わかった。ずっと付けとくわ。」 

と、この日は各自帰って、その術を行い就寝した。 
そして何の異変が無いまま、10日が経った。 

続きます。

 
295 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/03/29(月) 01:56:30 ID:nZ2vrYRd0 [2/2回(PC)]
遅れますた。続き。 

で、10日目。Aはこの日に限って、術を行うのを忘れて寝てしまった。「まずいかなー…」と思いつつ、学校に行ってCに相談。 
C「あほう。…とりあえず学校終わったら家に来ぃ。おかんに見てもらうから。」 
Cのオカンは霊感が強いどころの話ではなく、霊媒師としてやっていける位の能力の持ち主。結局、放課後に3人でCの家に集まる事となった。 

放課後、Aは部活があったので遅れてC家に向かっていた。住宅地をトコトコ歩いて、Cのマンションの前まで来た時に、 

視線を感じた。とても嫌な視線。恐る恐る目を向ける。 
女が見ていた。駐車場の車の下に挟まれるように。思いっきりAを睨んでいる。 
A「!!!!!!!!!!!!」 
ダッシュで階段を駆け上がり、Cの家へ飛び込む。 
C「A!大丈夫!?」 
A「…やばい…やばいよー…」 

そこにC母登場。 
C母「あんた!何連れて来てん!」そういうと、窓の外をチラリと見て「髪ボッサボサの紅い服来た女やろ!」 
A「そう!」 
C母「Bちゃんがさっきから体調悪くしてずっと寝てるから…マズいと思ってたんや。とりあえず…」 

その時、寝ていたBが突然起き上がって 
B「刺 さ れ た ! ! ! ! ! !」 
そう叫ぶと、わんわん泣き始めた。 
C母「やばい。C!塩持って来て!!」 
塩を持ってくると、C母は泣きわめくBにパラパラと塩を振りかけながらお経みたいな物を唱え始めた。…その様子を見守ることしか出来ないAは、ある異変に気づいた。 

数珠が…白っぽいはずである数珠の色が…鮮血のような赤にみるみる変わっていく。そして、 
パーーーーーーーーン! 
数珠がはじけ、Bは正気に戻って、「なに、なに??」みたいな顔をしている。 

どうやら数珠が身代わりになってくれたらしい。それ以来、その女が出る事はもう無くなったらしい。