556 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/05/27(木) 20:51:14 ID:Wx9uHlCd0 [1/2回(PC)]
空木岳での話らしいけど…既出かな? 

標高2300m付近で、急に目の前に青い半袖Tシャツと薄いズボンの30才台(?)とおぼしき 
女性とすれ違う。 
なんだ?あの軽装は!?リュックはもとよりペットボトル1本持っていない。手ぶらである。 
どこまで行くか訪ねると、見晴らしのいいところまで・・・との返事。 
ここからだと見晴らしの良い尾根まで1時間。 
そこから降りるのに3時間。無茶だ!と注意しようと思ったとき。 
「10年前に一度来たけど忘れちゃった!」とのこと。 
これで何も言えなくなってしまった。 
たしかにここまで登って来るまでに2時間はかかるはず。水もなしで息ひとつ乱れていない。 
すごい人なのかもしれない。 
「小地獄に犬をつないでるけど何もしないから安心して・・・・。そこから動かなくなったから・・・・・」と言われた。 
犬と来たのか・・・・・犬もいやがる道をこの普段着で手ぶらで・・・・・・・ 

この女性と別れた後、下山しながら考えた。あの人はいったい何だったんだろう???? 
もしかして、・・・・・・もしかして実在の人間だったんだろうか???やましん隊長、幻を見たか?? 
遭難した登山者の幽霊かもしれないとびくびくしながら降りる。 

続く

 
557 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/05/27(木) 20:52:45 ID:Wx9uHlCd0 [2/2回(PC)]
続き 

そうだ!犬がいるといったな・・・・。 
犬が現実にいれば、あの人も現実の人だ。 
たしか少地獄と言えば、あの岩場の事である。 
犬を確認するために、下山を急ぐ。 
しかし、女性と別れてから少地獄までも結構かかる。 
・・・・・・この距離を犬をほったらかしにして登るだろうか・・・・・・・・ 
そして少地獄到着・・・・・・・・・ 

いません・・・・いないんですよ・・・・・犬が・・・・・・ギャァ~~~ 
おしっこちびりそうである!!