847 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 23:31:47 ID:+X5pC/Gd0 [1/2回(PC)]
知り合いの話。 

久しぶりに山奥の実家に寄ったのだという。 
実家にはまだ幼い姪がいて、彼に良く懐いていた。 

一泊した次の朝方、その姪が不気味なことを言う。 
「○○さんちの小父さん、もうすぐ死んじゃうよ」 

○○家というのは近所に住んでいる親戚だ。 
何でそんな気味の悪いことを言うのかと聞くと、姪は次のように答えた。 
「昨晩、夢で見たんだ。 
 裏の山から大きな黒い猿が下りてきて、小父さんを抱えて山に帰っていくの」 

なんだ夢の話かよ。 
そう苦笑いしている彼に、姪はこう続けた。  
「うん、夢なんだ。 
 でも私の夢の中で猿に攫われた人、皆死んでるんだよね。 
 夢を見てからあまり間を置かずにさ」 

えーっ!? 
言葉が継げなくなった彼に、姪は釘をさした。 
「家の人に言っちゃ駄目だよ。 
 私がそんなことを言ってる知ったら、凄く怒るんだ。 
 夢なんて自分じゃどうにもならないのにね」 

そう言う彼女は、とても不服そうな顔をしていた。 

 
848 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2010/06/22(火) 23:32:57 ID:+X5pC/Gd0 [2/2回(PC)]
(続き) 
街に戻ってから一ヵ月後、果たして姪が言っていた小父さんが急死した。 
実家から連絡を受けて、鳥肌が立ったという。 

以降も変わらず姪とは交流しているが、あの夢の話は口に出せないらしい。 

・・・うっかり、自分の死を予言されたらどうしよう・・・ 

ついついそんなことを考えてしまうからだそうだ。