835 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/09/11(土) 07:12:37 ID:AMwxU6PK0 [1/2回(PC)]
今から20年くらい前、うちの近所に汚い都営住宅があった。 
本当かどうかは知らないが、母子家庭だけが入居できる住宅で「母子寮」と呼ばれてた。 
そこに住む10歳くらいの男の子がとても不気味な感じの子で、おそらく精神的にもちょっとおかしいと思える顔つきをしていた。 
いつも一人で母子寮の雑草だらけの庭で地面を掘って遊んでいて、俺がすぐ横の道を通ると、小枝を振り上げて奇声を上げて威嚇してきた。 

ある日そこを通りかかった時、雑草の陰でその子が一心不乱に何かをしていた。 
俺には気づいていないようだったので、背後の草むらから覗き込んでみた。 
なんと、何匹もの猫の死骸を穴の中に積み重ねるように詰め込んで、それを足で踏み固めているところだった。 
ギョッとして見ていると、穴の中の死骸の上に立ったままで「49・・・49・・・49・・・」と繰り返してつぶやく。 
俺はちょっと怖くなり、そっと遠ざかって離れたところから観察していた。 
しばらくするとその子は穴を埋めて自宅へ戻って行った。 
49が何を意味するのかその時はわからなかった。 

数年後に母子寮が取り壊されて都営住宅が新築されることになった。 
工事の際に、庭から一箇所にまとまった数十匹もの猫の死骸が出てきたそうだ。 
しかも、全ての死骸が首を切断された形跡があったとか。。。 
あれはカウントしていたのね・・・と 薄ら寒くなった。 

その子は新築された住宅に住み続けていたが、10年ほど前にうちが引越しをしたのでそれっきり忘れていた。 

で、、、最近、用事があって前の実家の近所へ行く機会があり、懐かしいのでそこらを散策してみた。

 
865 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 03:03:24 ID:IUjw6AJW0 [1/1回(PC)]
>>835のつづきが気になって寝れないからもう寝るわ



866 : 835[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 05:09:01 ID:4He2CdaR0 [1/1回(PC)]
>>865 
ああ、飲みに行ってしまって遅くなった。ゴメンネ 

>>835 の続きを手短に書きます。 

以前住んでいた家を眺めたり、懐かしい近所を散策してるうち、頻繁に視界に入る男がいることに気づいた。 
東京の住宅街だし人がいたっておかしくもなんとも無いのだが、すすけたグレーのジャージ姿のその男は 
見かけるたびに路地の隅にしゃがんでいたり、手に持った大きな巾着のような袋に手を突っ込んでガサガサしてたり。 
そのうち何をしているのか、やや気になってきた。 

しかし、既に日も陰ってきてそろそろ帰ろうかと思い、路駐している場所へ向かって歩き出した時… 
背後からバタバタと走ってくる音と共に「でぃぃぃ でぃぃぃ~ でぃぃぃぃ~~」という唸るような声が急に近づいてきた。 
驚いて振り向くと、さっきの男が両手を広げて走ってくる。 
俺は不意をつかれて固まってしまい、「ヤバイ!」と思った瞬間、そいつは強烈な悪臭と共に俺の横を走り過ぎていった。 
固まったまま見ていると、男が追いかけていたのは猫だった。 
しかも、男が持っていた巾着袋の口から黒い猫の手だか足だかが飛び出していた。 

なんというか、ものすごい恐怖感に襲われて、俺は車まで走った。 
振り向いて正面から見たその男の顔は、間違いなく30前後に成長したあの男の子だった。 

あいつは今でも猫を狩って埋めているんだな・・・と思った。 

コワカッタ  オワリ