842 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/03/04(金) 03:43:24.97 ID:qtIH++xX0 [1/3回(PC)]
バイクで1週間くらい北海道に向けてツーリングの旅に出た。 
東北の某峠道をゆっくり走ってると夕立が。一旦停めて合羽着て 
木立で一服、雨脚が弱くなってきたのを確認して再スタート。 

暫く走ってると雨も止み、夕焼けがさしてきた。 
東北の山並みに差し込む夕焼け、前後に車もなくひとりぼっちの王様気分。 
ローシートに腰を深く落とし朱に染まったロングワィンディングロードを 
ゆったりと走る。景色を堪能。あ~このために生きてるんだな~とひと時を 
満喫していると右手前方に一列の集団が。 

性別年齢層もばらばらで何だろう、小さな子供から若い主婦的な人、爺さん 
婆さんまでいる。宗教関係かな?と思いながら見てると、一団のほんの数 
メートル手前、全員で一斉にぎろっとこっちを振り返った。途端右ハンドルを 
引き抜かれるような力を感じ、前輪が浮いてスリップしてずしゃあああっとなる俺。 
隣車線に飛び出しあわやガードレールに激突ってところで停止した。 

右腿からふくらはぎまでかけて路面でやすりがけ。イチチチチ、取り合えず 
バイク起こさなきゃって片足でピョンコピョンコやってさっきの奴ら何だよ 
直ぐそこで事故起こったのに助けないのかよ!的に前を見たら、一団は山方向 
へ右折して林へ入っていくところだった。 

バイク起こしてチェックしてると軽トラのおっさんが。大丈夫か?って言うので 
はい、転んじゃいましたwって返して、急に人が沢山いて驚いてって言うと 
「ああ・・・気をつけてな」って去ってった。軽トラの赤いテールランプが小さく 
薄闇に溶けてく様を見て急に不安になった俺。慌てておっさんを追いかけるように 
その場を去った。去り際に見たのだが一団が右折したところはただの藪。 

秋田青森の県境近くの話。夕日に照らされた紅葉がとても綺麗だったのと 
謎の一団が場にそぐわぬ奇妙さだったので未だに強烈に覚えてる出来事。 
あの辺の方、何かそういう言われでもご存知ですか?宗教施設とか集団事故とか。