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    309 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2009/06/23(火) 22:26:41 ID:2aIBAdrE0 [2/2回(PC)]

    「『鉄砲の手入れさね』取りあえずそう返したところ、 
     『鉄砲と言うのか。何する物かねそれは?』とこう尋ねてきたモンだから、 
     『こっからよ、鉄と火を噴いてシシ(猪)を倒すのサ』って答えた。 
     ま、半分脅しも兼ねてな」 


    「『鉄と火か。それは嫌だな。うん、実に嫌だ』蛙はそう答えやがった。 
     まぁ何とかに小便って言うくらいで、蛙の面なんかとても表情読めねえからな。 
     本当に嫌がってるのかどうかはわからんかったが。 
     『怖いな。うん、実に怖い。退散するとしよう』 
     その言葉を最後に、繁みにノソッと戻っていったよ」 


    それでどうなりました? と先を促すと、 


    「どうもこうも、それでこの話はお終いだよ。 
     ま、敢えて言やぁ、“なるほどここはビッキ沢って呼ばれる訳だ・・・”って 
     納得したぐらいだな」 


    聞いて呆れた私だった。 

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    329 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/06/15(月) 03:34:19 ID:CEcxtuH3O [1/1回(携帯)]

    その場に居た誰もが即死だと確信した。


    地上100メートルの超高層ビルの屋上から真っ逆様に落ち地面に叩き付けられた女は、
    もはやその原形を止めておらず見るも無残な姿で通行人の前に現れた。 


    全身強打による内臓破裂、おびただしい出血、飛び散る脳味噌や脳漿、
    有り得ない角度に曲がった足や腕、むき出しの眼球。 

    女の周りには色々な体液が混ざり合い異臭を放つ液体のしみが広がっていった。 


    通行人はパニックに陥っていた。金切り声をあげ半狂乱になる者、気を失う者、あたりに激しく嘔吐する者。
    それはまさしく「地獄絵」と呼ぶに相応しい光景だった。 

    そんな中でこの状況を通行人の陰から不敵な笑みを浮かべて傍観している男がいた。 


    それは女を突き落とした張本人だった。 

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    301 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/06/14(日) 23:51:47 ID:vAEmUy2EO [1/2回(携帯)]

    俺の爺さんてのは明治の頃に生まれた人だった。元々名家だったんだが成人して 
    三十路に手前、と言うところで 
    従軍し、軍艦乗りになったらしい。 


    元々、山あいのではあるが一望できる丹沢山塊は全て一族の土地だったらしい。 


    話は移民だった一族が名家となった所以と言う所まで遡る。 

    俺の一族と言うのは言伝なんかを生業にしている間者みたいな存在だったらしい。 
    流浪の民みたいなもんではあるんだが、土地土地に親戚と銘打った組合いがあっ 
    て政治上簡単に 
    転居を許されない時代柄これを隠れ蓑にして、色々な土地を渡り歩いていたらしい。 

    というのも、当時往来していた密教に端を発する坊主を祖とした宗教屋が家の分 
    家だったらしい。 

    時代はかなり流れて、庄屋の一族を取り殺した所でうちの一族が跡目についたよ 
    うだ、元々組合の頭なんかを 
    親戚同士でつとめていたのと、密教側の人間が地元の大名に圧力をかけてうやむ 
    やにしたらしい。 

    もともとの庄屋はかなり強つくな徴税をしていたから色んな方面からも望まれた 
    形ですんなりいったらしい。 
    同じ教団の多方面からは圧力がかかったみたいだがこれについては割愛する。 

    とういうかここまででも東京で何にも知らずに暮らしてた俺には俄かには信じら 
    れない話ではあるんだが 
    幼少に体験した話だのに符号するので、結局合点した訳だ。
     
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    308 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2009/06/23(火) 22:25:57 ID:2aIBAdrE0 [1/2回(PC)]

    知り合いの話。 

    彼の祖父はかつて猟師をしていたという。 
    遊びに行った折に、色々と興味深い話を聞かせてくれた。 

    「ビッキ沢。そう猟師内で呼ばれてた沢があるんだ。 
     ビッキってのは蛙のことだよ。 
     そこで野営してた夜に、妙なモノと出会したんだ。 
     火の前で鉄砲の手入れしてたら、繁みン中からノソズリ這い出てきた物がある。 
     てっきり何かのヨツ(獣)かと思って見てたから、正体がわかった時は大層驚いた。 
     でっけえ灰色をした蛙だったんだ」 

    「うちで昔飼ってたシロほどもあったかな。 
     ああいや、シロってのは紀州犬の名前なんだがね。 
     だもんだから、しばらくポカンと口開けて見てたわい」 

    「こいつがまた蛙の癖して偉そうに、長老でございって感じで白い髭をたっぷりと 
     生やしとったんだ。 
     “何だコリャ。どことなく学のありそうな顔してるじゃねえか”とつまらん思いを 
     浮かべてると、いきなり口開いて『何してるんかね?』と喋りやがった。 
     蛙の喋りとは思えんほど、実に滑らかによ」 

    「“こりゃ普通の蛙じゃねえ!迂闊にビビッた所は見せられんぞ” 
     少し焦りながらそんなことを考えたわいの」 

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    216 名前:土着信仰3[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 04:28:37 ID:tBdN5rFB0 

    さて、面白い事の1つは、その埋葬方法から、普通の火葬し墓に埋める方法に変わってから、
    ヤマガミ様を見たものはいないということ 
    これは、山を信仰する儀式の風化により、ヤマガミ様を
    信じる人間がいなくなったためだとも考えられる 


    つまりこれは集団催眠だと証明するにおいてかなり強いカードになる 


    そして、もう1つ 
    外見が一部分以外バラバラだということ 
    あるときは猪の体だったり、人型だったり、羽があり飛んでいたりと、
    外見が一部を除いてバラバラだった同じ一部分というのが、顔だ 

    全て、石のような丸い顔に、白い苔が生えていてフサフサしていて 
    目の位置には触角のようなものがある、という事だった 

    これも、インパクトのある部分以外違っているということ 
    つまりこれも集団催眠だと証明するにおいて強いカードだ 
    しかも、ヤマガミ様は遠巻きに人を見ているだけで、逃げても追ってこず 
    追いかけると逃げ出すだけだった 

    つまり、話しただの、遊んだだの、直接的な接点は無く、遭遇者全員がただ見ただけであった 

    ここまで調べると、あとは儀式の場を見に行って 
    僕も探してみましたが現にヤマガミ様に会いませんでしたからそんなもんいません 
    という事にしよう、と俺は布団に入った 

    翌日、バイクで近場のスーパーへ20分かけて行き 
    スポーツドリンクと、ポテトチップスのうす塩とコンソメ 
    ガム類、チョコ、おにぎりを買った 

    出発は午後2時を計画していた、話を聞くに徒歩30分ほどでその場所には着くらしい 
    一応聖域だということで、祖母に渡された線香と、買い込んだ菓子類をリュックに詰めて 
    俺はその『聖域』に向かった 
     
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