309 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2009/06/23(火) 22:26:41 ID:2aIBAdrE0 [2/2回(PC)]
「『鉄砲の手入れさね』取りあえずそう返したところ、
『鉄砲と言うのか。何する物かねそれは?』とこう尋ねてきたモンだから、
『こっからよ、鉄と火を噴いてシシ(猪)を倒すのサ』って答えた。
ま、半分脅しも兼ねてな」
「『鉄と火か。それは嫌だな。うん、実に嫌だ』蛙はそう答えやがった。
まぁ何とかに小便って言うくらいで、蛙の面なんかとても表情読めねえからな。
本当に嫌がってるのかどうかはわからんかったが。
『怖いな。うん、実に怖い。退散するとしよう』
その言葉を最後に、繁みにノソッと戻っていったよ」
それでどうなりました? と先を促すと、
「どうもこうも、それでこの話はお終いだよ。
ま、敢えて言やぁ、“なるほどここはビッキ沢って呼ばれる訳だ・・・”って
納得したぐらいだな」
聞いて呆れた私だった。