脳の乗っ取り
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86 : 1コピペっす ◆ozOtJW9BFA [] 投稿日:03/06/04 21:45
その頃色気づいてきていた私は用も無いのに
広島(地元)の繁華街を休みの度にうろつくという習慣がありました。
CD,洋服、時計、女の子・・・
見るものが全部自分を祝福しているように思っていた頃の事です。
その日も私は金も無いのに靴屋を回って
CONVERSの新作をチェックしていました。
次の店に行こうと思い横断歩道をわたろうと信号待ちをしていると、
向かい側にいる女の人と目が合いました。
その人は私と目が合うとにっこりと微笑むのです。
きれいな人でした。
が、見覚えがありません。
近所に住んでる人かな、と思って会釈をして、その人とすれ違いました。
そして次の週末。新しいCDを見に行こうと思って同じところを通ると
またその人がいます。
そして私と目が合うとにっこりと微笑むのです。
87 : 1コピペっす ◆ozOtJW9BFA [] 投稿日:03/06/04 21:45
それは本当にキレイな笑顔でした。しかし私はその人が誰か分かりません。
それでも私は嬉しくて、少し照れながら会釈をして通り過ぎました。
それから2ヶ月余り、同じ場所で同じような事がありました。
私はこんな若造に微笑みかけてくれる美しい人に
ほとんど恋に近い感情を抱くようになりました。
それでついに、次にあった時には話し掛けてみようと決心しました。
意を決して週末の午前に取って置きの服を着ていつもの場所に向かいました。
その日は少し冷たい風の吹く良く晴れた5月の日でした。
足取りも軽くその場所に向かうとその人はいませんでした。
がっかりした私はそれでも会えるかも、と思って
辺りで時間をつぶしたりして待ち続けました。
そして夕方になってもうあきらめようかと思った時、
夕焼けの空に赤く照らされて、その人はそこに立っていました。
89 : 1コピペっす ◆ozOtJW9BFA [] 投稿日:03/06/04 21:47
すると彼女は少し悲しそうな顔をして、それでも笑顔のまま、ゆっくりと歩き出し、
そして通り過ぎていきました。
私は信号が赤になってタクシーにクラクションを鳴らされるまで
そこでボーッとしていました。
その時にはもう彼女の姿はありませんでした。
それ以来その人の姿を見る事はありませんでした。
あの時、何か返事を返せていたらもっと違う結末があったのでしょうか?
私は今まですっかりこんな事があったのを忘れていました。
きっと悲しい事は忘れてしまった方が楽だからなのでしょう。
私がずっと前に恋した人・・・・・・・
あなたは誰だったのですか?
28 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 2001/02/13(火) 18:14
これは母から聞いた話なんですが
結婚前勤めていた会計事務所で、母は窓に面した机で仕事していました。
目の前を毎朝御近所のおじいさんが通り、お互い挨拶をかわしていました。
ある日は果物や家でとれた野菜など差し入れてくれる日もあったとか。
母はそのおじいさんと仲良しだったみたいです。
おじいさんが来るとき、さくさくと雪を踏む音が聞こえてくるので
いつも窓を開けて挨拶していたそうです。
でもある日おじいさんは顔を出しませんでした。
家族の人に聞くと、「山に行ったっきり帰ってこない」と。
捜索願いも出され、母も事務所の人たちもとても心配していたそうです。
二日後の朝、いつものようにさくさくと音がするので
おじいさんが戻って来たんだと思い母は窓を開けて顔を出しました。
事務所の人たちも窓のところに寄ってきました。
でも誰もいない。足音は目の前で止まりました。
空耳かなと思って窓を閉めようとした時、また足音がして
それはだんだん遠ざかって行ったそうです。
そのあと、電話がなりました。
おじいさんの家族から「ついさっき、谷底で死んでいるのが見つかった」と。
最後に会いに来てくれたんだねってみんなで話したのよ、と言っていました。
なんだか聞いててちょっと切なくなりました。