747 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/07/15(火) 14:16:11 ID:DGZm1tXhO [1/3回(携帯)]
もしかして微怖かもしれんけど、俺の元カノの話を。
三年前に付き合っていた俺の元カノは霊感体質で、日頃から常に見えてるような人だった。
彼女の部屋にいても「上の階のおじーちゃんがベランダから見てるわ~。」とか(その人は一年前に孤独死してる)、レストランで「前の席のおっさん、見える?」とかいきなり聞いてきたりで、
俺は全く見えないから「いないいないw」「ビビらそーとしても無駄やでwww」とかなんとか言ってはぐらかしていた。
けど、その日ばかりは俺も信じざるをえなかった。
ある日、彼女の車で大阪市内に遊びに行ったんだ。
天王寺まで行って、今日は何食べようとか他愛ない会話をしている時、ふと彼女が車を止めた。
場所はT動物園の裏手。
特に何の店もない暗い路地裏。…思えば何であんな所に車を進めていたんだろう、彼女は。
「ん?何、どうしたの。」俺が聞いても彼女は何も答えない。じっと窓の外を凝視している。
すると、ふと、「あそこ」と言って、ある一点を指差した。
暗闇の中に浮かび上がる門、その横をけばけばしい色の旗が沢山揺れている。俗に言う大衆劇の芝居小屋のようだ。
「あそこ、女の人が立ってるの。解る?」門の右端を指しながら彼女は言った。
「なんも…見えへんよ。気のせいちゃう?」
嘘だ。俺には姿形こそ見えなかったが、その辺りだけ何かうすぼんやり明るい事は確かに分かった。
【けばけばしい色の旗が沢山揺れている】の続きを読む