200 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2009/07/23(木) 23:18:31 ID:je60w2V/0 [1/2回(PC)]
知り合いの話。
彼はかつて漢方薬の買い付けの為、中国の奥地に入り込んでいたことがあるという。
その時に何度か不思議なことを見聞きしたらしい。
「随分と奥方の、山岳地帯を巡っていた時なんですけどね。
変わった山村がありました。
直接訪れてはいないのですが、住人皆が身体の何処かに、同じ紋様の刺青を
入れてるらしいんですよ」
「そこの人たち、他の村の人間からえらく嫌われていまして。
いや嫌われるというよりも、あれははっきりと怖れられていましたね。
私がそこの村民を目撃したのは、ある山裾の市場でだったのですが、どの人も
腫れ物を扱うような感じで接していました」
「その時の案内人に、どんな人たちなのですか、と尋ねてみたんですよ。
するともう真っ青な顔をしましてね。
絶対に彼らと関わってはいけないと言う。
あの刺青に咬まれたら、あっという間に身体が腐って死んでしまう・・・って」
「昔は結構トラブルがあったみたいで、その度に諍いが合ったらしいのですが、
その中で明らかになったというのですよ。
あの刺青者に咬まれると、その夜から熱が出て、手足の先から壊死が始まり、
三日と持たず死んでしまうってことが」
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