心霊-都市伝説ナビ-

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    2015年12月

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    239 名前: 枯野 ◆BxZntdZHxQ Mail: sage 投稿日: 2010/08/21(土) 02:14:52 ID: K36XqKfnP 「一方通行」 1/2 
    俺の従弟が通っていた高校の近くに公園があった。 
    古くからある神社の裏手の高台に細長い敷地を持ち、 
    県道に面した側にブランコと滑り台がこじんまりとあるだけで、 
    もっぱら土日のゲートボールや夕方の犬の散歩に使われる広場である。 
    学校から一度坂を上り、公園の辺りで下り始めて私鉄の駅に出る。 
    そのため、彼らはよく学校脇の酒屋の様なコンビニの様な店でジュースや菓子を買い込み、 
    公園にたむろしては今週のジャンプやマガジンの内容について語り合ったり、 
    他愛のない追いかけっこをしたりして遊んでいたらしい。 

    ある時、そんな調子で遊んでいるうちに日が暮れて来た。冬の初めだったと言う。 
    男ばかりでそんなことを気にする者はなく、 
    皆学ラン姿なのに「色鬼する者寄っといで」などと騒いでいる。 
    風邪気味だった従弟は缶コーヒーを手にブランコに腰掛け、 
    ゆらゆらと揺れながら黒い人影が薄暮の中でぎゃーぎゃーとはしゃいでいるのを眺めていた。 
    すると公園の向こう側、神社の森がある側の道路にも黒い人影があることに気付いた。 
    ブランコは県道に背を向ける格好なので、仲間たちが駆け回っている広場の向こう、 
    ドウダンツツジの植え込みを挟んで細い道がある辺りまではかなりの距離がある。 
    赤紫色の夕暮れの中、人影が男か女か、若いのか老いているのか、それすらも判らない。 
    ただ黙々と列になり歩いて行く姿が見える。 
    道の向こうは不法投棄避けの高いフェンスがある。公園の短い辺とは言えそこそこの長さを、 
    フェンス沿いに連なって歩く人々が切れ目なく続くのは何だかおかしい。 
    従弟は暫くその列を見守っていたが、そっと立ち上がって公園の奥へと向かった。

     
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     190 : 暁降 ◆SeWejTxI7g [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:05:47 ID:HCeY77LJ0 [1/4回(PC)]
    【些細な悪戯】1/2 

    高校の頃の話だ。 
    俺が通っていた高校にはプロも輩出したことのある県内では有名な演劇部があった。 
    俺は演劇部員ではなかったが、友人が演劇部員で時々裏方の手伝いをしていた。 
    私立だったこともあり音響や証明もしっかりした設備が揃ったちゃんとした舞台があった。 
    その舞台に幽霊が出るという話は学校の七不思議として有名だった。 
    一昔前の、今の制服に変わる前の古い制服を着た少女の霊が出るという話だ。 
    まあ、出るというだけならどこの学校にも一つや二つあるだろうし、特に気に掛けるようなものではない。 
    きっと知らないまま卒業する人もいるだろう。 
    だが、演劇部内では“彼女”の話は有名だった。 
    なにせ、実害がある。 
    いや、害と言ってもまあ些細なものだ、むしろ悪戯とでも呼ぶべきか。 

    この演劇部には一つ決まりがある。 
    音響や照明の為の部屋に行くときは必ず二人で、しかも一人は中に入らず外で待たなければならない。 
    変な決まりだろう? 
    二人で行くのに、一人は何もすることなくただ扉の前で待っているだけだ。 
    これは“彼女”の悪戯故に生まれた決まりだった。 
    一人でその部屋に行くと、ほぼ必ずといって良いほど鍵を掛けられるのだ。 
    その部屋はなぜか外からしか鍵が掛けられないようになっていて、その部屋に来るのは部員以外ほとんどありえないというのに、 
    部員が閉じ込められるということが多発しのだという。 
    俺が在学中にも何度かそういうことがあった。 
    たまたま一緒に行く人がいなかったり、短い間だから大丈夫だと思って油断していたり、まだ決まりを知らない新入生が被害者だったりした。 
    こういう話を聞くと、大抵誰かが悪戯で鍵を閉めたんだろう、という話が必ず出てくるが、 
    その部屋に行く道は一つだけで、そこを誰かが通れば部員は必ず気づくはずなんだ。 
    だが、部員が途中でその部屋に向かったことも、他の生徒がそこへ行ったこともなかった。

     
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    187 : のらはり ◆9N4nUN7jEY [] 投稿日:2010/08/21(土) 01:01:08 ID:pIma+lm30 [1/2回(PC)]
    おじさん

    [1/2] 
    これは昔、俺がまだ小学生校低学年の時の話。 
    あの頃は毎年地元で行なわれる花火大会が楽しみだった。 

    ある年の花火大会で、俺は両親から500円を渡されて好きなものを買ってきてよいと言われた。 
    花火大会の時には露店もいくつか出ていて、どちらかというと花火よりもそっちの方が好きだった。 

    そして500円で焼きそばとジュースを買って、はしゃぎながら両親の元へ走っていくと「ズデッ!」っと転んでしまった。 
    痛い、泣きたい、でもそれよりも焼きそばとジュースは無事なのか、そっちの方に気がいっていた。 
    「大丈夫?」と知らないおじさんに手を差し伸べてもらったが、焼きそばとジュースの無事を確認するとおじさんにお礼も言わず、 
    すぐ両親の元へと走っていき泣いた。 

    次の年の花火大会、やはり親からお金をもらい、好きなものを買って両親の元へ走っていきその途中で転んだ。 
    「大丈夫?」と言われて上を向くと、そこには前の年と同じおじさんがいた。 

    次の年、そのまた次の年も、そのおじさんは転んだ俺の前に現れた。 
    そしていつの間にか花火大会には行かなくなっていた。 

     
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     184 : きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 00:57:43 ID:sZhrIUxy0 [1/7回(PC)]
    「たらいまわし」1/2 



    俺のねーちゃんの話。 

    結婚してもう実家でてるねーちゃんは、恐がりのくせにオカルトとか怪談とか都市伝説とかすごい好きなんだよ。 
    で、いつも旦那と一緒に寝る時間にだけ、ケータイからオカ板とかまとめとか見てるんだって。怖いから。 


    けど旦那が月一くらいで出張よく行く人で、その日も一泊の出張に旦那が行ってることすっかり忘れて、 
    ねーちゃん布団の中で洒落怖読んじゃって、なんで読んじゃったんだろうって後悔しながら電気消して寝ようとしたらしい。 

    そしたら、真っ暗な部屋で、ぴし、ぴし、とか、みし、ぎし、って何かが動く音がするんだって。 
    昼間ならただの家鳴りだろうですむんだろうけど、怖い話読んだばかりだし、まっくらだし、 
    ねーちゃん怖くて布団の中で目つぶったまま、 

    「もうわかんないんでオバケだったら旦那くんの所に行ってください、あっちに行ってください」 

    ってお祈りしてたんだってw 旦那何も関係ないのにねーちゃんヒデエw 

     
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    180 : 蝉 ◆8sSemi/UG. [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 00:53:31 ID:mf6x++sh0 [1/2回(PC)]
    跡地 
    1/2 

    いわゆる霊感があるというのは自己申告によるものだが、この真贋の判定がなかなか難しい。 
    本当に見える人も居ればただの自意識過剰の構ってちゃんの場合もあるし、自覚症状はないが実は感じている人も居る。 
    このご時勢、自分から霊感があるなどと吹聴しないという人も多い。 
    その霊感のあるなしを見分けたいときに私が利用している一軒の喫茶店がある。 

    その喫茶店のある場所は入れ替わりが激しく、その前は飲食店だったしその前は駐在所だった。 
    そして、その元凶と思われる過去は「処刑場」である。 
    地元では有名な場所で、駐在所があったときは土地の者・知っている者は頑なに配属を拒んだと言う。 
    そして何も知らない警察官の一家が越して来たが、原因不明の病気で一家全員が体調を崩した。 
    その体調を崩したと言うのも生易しいものではなく、とてもではないが仕事など出来ないほどにまで悪化したそうだ。

     
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