某幽霊トンネル近くのラブホの話。
有名な看板があったことで外部には心霊スポットとして知られている。
そのトンネルの近くにラブホ街があった。
金曜の夜にはどこも満室になるのだが1件だけ満室にならないところがあった。
そこはなぜか半額に近い料金。
昭和50年ぐらいに建てられた感じの古さだった。
その中の1部屋でみょうなことが起こった。
引き戸のトイレがあったのだが、閉めたはずなのになぜか開いている。
その時は自分が閉め忘れたと思ったが、2回目の利用のとき、また開いていることに気づいた。
3回目の利用のとき、開く瞬間を確認しようと思って、事のあとに開くのを待った。
もちろん、部屋が傾いているわけではない。端まできっちり閉めた。
じっと、みていたら10分後、ゆっくりと戸が開いた。
怖くなったので急いでそこを後にした。
後日、地元の同僚に聞くとそこは以前、殺人があったらしいと教えてくれた。
地元ではその古いラブホは使わないそうだ。
月日が経って、ある廃墟ブログを見ていたらそこの部屋が載っていた。
タイトルは殺人事件現場となっていたがその殺人事件は利用した時期よりだいぶ経っていた。
その開くトイレをブログでなぜか写していたからなにか感じたのかもしれない。