小学校でやった郷土学習の話です。住んでいる地域について、
6年生の学級をバラバラにした4人のグループで調べました。
自分の興味にしたがって、歴史や産業、観光などの分野に分かれたんです。
僕らのグループのテーマは、寺社についてでした。
市内全域だと小学生の力では無理があるので、「旧○○町内だけにしたら」って、
学級を持ってない学年主任の先生にアドバイスされました。
確かにその地区には、小さい神社・・・オサキ様とか、オコガイ様なんて名前の、
二間四方ほどのお社がたくさんあるんです。
そんなんだから、もちろん神主さんなんていないし、お賽銭箱もないところもあります。
あとは神社だけじゃなく、お地蔵様のお堂ですね。そういうのも含めて、
まず町の1万分の一の地図に印をつけていきました。
でも、地図に神社マークがついてるのは比較的大きなとこばっかりで、
全部で4つしかなく、これだと研究がすぐ終わってしまいそうでした。
そしたら、また先生が、「こっからが研究だよ。今度の時間は午前いっぱい使えるから、
自分の足でまわって歩いてみるといい。校外に出る許可はとってあげるし、
先生もついていこう」 そんなふうに言ってくれたんです。
【頽馬は路上を歩いている馬を突然にして死に至らしめてしまう】の続きを読む