スペイン語でラス・ボラス・グランデス(大きな玉)。

石球のほとんどはタラマンカ山地のふもとに産する花崗閃緑岩が素材であるが、貝殻石灰岩によるものも少数存在する。

大きさは直径2センチの小さなものから直径2メートルを超えるものまでと様々である。

最大級の石球は重量にして約25トンである。現在、石球の持ち出しや売買は法律で禁じられている。

誤差数ミリのほぼ真球であるとする主張もあるが、実際にはそのような計測結果は示されていないとする説もある。

直径が部分によって5cm以上異なる球体もあるし、最大級の球体に関しては、焼畑の際の過熱によりかなり表面が崩れているのでどれだけ真の球体に近かったかは既に計測不能である。

一方で表面の状態が良好なものも多く発見されており、南山宏や羽仁礼らが著した書籍において

「米ハーバード大学研究員のサミュエル・ロスラップ博士によって、様々な角度から円周や直径を測っても最大誤差が0.2パーセントのものや、直径が2.0066メートルとミリ以下の単位まで全く同じ大きさの2個の石球も見つかっているという研究報告がある」

と紹介されている。

石球の配置には規則性があり、星座など天体を模しているという説もある。

石球が持ち出されたり、黄金が詰まっているという噂が流れ石球が破壊されたりした為、配置について現在では調査不可能となってしまった。

近年の調査で球に彫刻が残っているものがあり(Carved Sphere と呼ばれている)、彫られた線が星座の形を現しているという説が提唱されている。