691 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/01/16(火) 10:46:42 ID:HDCU4gbUO [1/2回(携帯)]
自分が幼いときの話。 

家族で琵琶湖に行った。 
私は一人で浮輪に乗って遊んでいた。 
でもその浮輪が小さすぎて、ひっくり返って溺れてしまった。 

その時また自分は泳げなくて、幼いながらに「自分は死ぬ」と悟った。 
ゴーグルもしてないのに視界はクリアで、魚が泳いでるのもはっきり見えた。 
息ができなかったけど、全く苦しくなかったしむしろ快感だった。 
ふだん泳げないのに、すごい速さで沖に向かって泳いでる気がした。 

その瞬間、すごい力で誰かに水から引き上げられた。 
「あぶないでぇ~」 
と言ったその人は、中年のおじさんだった。 
そこから記憶がない。 


最近、(現在22歳)そのことを思い出し、母に聞いてみた。 
「あれからどうなったの?」と。 

すると母は硬直し、青ざめて言った。 
「あの場には家族しかいなかった。 
あんたが沖のほうで足だけ出してもがいていたので、私が泳いで行って引き上げた。 
何かの間違いだ」 

逆に私に母の記憶はないし、おじさんの顔も声もはっきり覚えてる。 

今でもたまに思い出すけど、深く考えないようにしている。


692 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/01/16(火) 10:55:59 ID:BihDCrS60 [1/1回(PC)]
>>691 
寧ろ、すごくイイおじさんジャマイカ。 
感謝するべきだとオモ。 
そのオジサンは、生きてる人では無いかもしれないけど 
助けてくれたんだよ、きっと。 

なんかセツナイ。 
人魚姫のオジサン版みたいだ。。 
自分が助けた、なんて一言も言えないで 
むしろいまだに、気持ち悪がられてるなんて。 



693 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/01/16(火) 11:30:13 ID:HDCU4gbUO [2/2回(携帯)]
>>692 

そのおじさんには感謝しているよ。優しそうな人だった。 
自分を守ってくれてる人なのかなって思ってるよ。 

でも、そのときのことを思い出そうとすると、自分の足元がぬけていくような感じがして怖くなっちゃうんだ。