634 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/11/24(土) 01:29:48 ID:8oVCd4ODO [1/2回(携帯)]
投下させてもらうよ。 
俺が実際体験したわけじゃないがうちで起こった出来事、ちょっと長くなる。 

高校二年の時にじいちゃんが死んだんだ、肝臓癌だったかな。 
「飯食うと腹が圧迫される感じがして苦しい」とか言ってて検査を受けてみたら肝臓に腫瘍が…ってことだった、腹が苦しいってのは結局癌が胃を圧迫してたからだったわけだ。 
結構進行してて更に歳も歳だから手術出来ないってことで余命半年もないだろうって医者に言われたよ。 
結局じいちゃんは入院して二ヵ月もしないうちに死んじまった。最期の時に独りじゃなかったのは本当に良かったと思う。 
お袋の第六感が何か知らせていたのかその日は付き添いで病院にお袋が泊まってたんだ、そして真夜中に息を引き取った。 
色々と準備するために親父と一緒に家に向かった車の中で親父が呟いた 
「じいちゃんが死んでも世の中ってのはやっぱり何も変わらないで動いてんだな…」 
って言葉が今でもはっきり思い出せる。


635 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/11/24(土) 01:31:53 ID:8oVCd4ODO [2/2回(携帯)]
葬式やら何やら忙しい事も済んで親父も仕事に復帰した日のこと。 
うちは田舎で診療所をやっているんだが数人いる歯科助手のお姉さんの中に「見える人」がいるんだ。 
で、その人がじいちゃんを見たと言っていたそうだ。 
待合室から診療室に入る扉の近くにじいちゃんが立っていて親父の仕事っぷりを眺めていたらしい、親父に教えようとして一瞬目を離したらもういなくなってしまったそうだ。 
親父を眺めていた顔はとてもニコニコしていて嬉しそうだったとも言っていた。 
その時のじいちゃんの格好はちょうどじいちゃんが入院した時と全く同じだったとか。 
うちの人って全く霊感がないので今までそういう話信じてなかったんだけどこの出来事があってからは信じるようになったよ。 
この一連の出来事の中で俺は家業を継ごうと決心したわけだがこれは省くよ。