134 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/09/20(土) 01:30:02 ID:/P4AoUtW0 [1/2回(PC)]

この前山形に旅行に行ったんだけど、めちゃくちゃ怖い出来事に遭遇した。 

そこ、木造建築の古い旅館で、従業員全員がしわくちゃな顔してた。 
嫁が一度伝統ある場所で一泊したいって言うから、山形の奥の方の小さな旅館で予約したんだけど、 
人も全然居ないしガラガラで、こりゃ失敗したなって落ち込んでたよ。 
飯は戦国時代のみたいな古いモノで、焼き魚に白米、味噌汁とタクアンとか。 
何か時代が止まってるみたいだなって嫁と苦笑してた。 
大浴場までほとんど木製、露天風呂は流石に石だった。 
よぼよぼの婆さんに布団敷いてもらって、 
それからは特に何も無く進んで、寝ちゃった。 
夜中の二時ぐらいに目が覚めて、嫁はもう寝ちゃってた。 
すごい便意が襲ってきて、こんな時間にこんな旅館で、しかも個室にトイレはついてない。 
受付か大浴場の近くにしかトイレは無い。ものすごく行きたくない。 
だがいい歳こいて大を漏らす訳にもいくまい。行くしかなかった。 
駆け足で階段下りて、静まり返った暗い館内の中でトイレを探した。 
大浴場の方が近い、ロビーじゃなくてそっちのトイレを使おう。 
何か歩き回ってるだけで心臓バックバクで、早く帰りたい一心だった。 
分かるだろ?ガキの時キャンプで一人用足しに行くみたいな感じ。 
それと全く同じ感覚。何かに襲われそう、何かに見られてそうみたいな。 
それでやっとトイレ見つけて、スリッパ履いてさっさと終わらせようとした。 
トイレは全部で三つあって、どのドアも木製で染みだらけだった。 
何か異様に怖くて手が震えちゃって、ドアノブがまともに掴めなかった。 
一番目のドアに手を掛けたけど何故か鍵が掛かってる。 
中には誰も入っていないので多分壊れているんだろう。 
二番目のドアはすんなりと開いた。用が足し終わって外に出ようとした。 
そしたら誰かがトイレに入ってくる音がしたの。 
それだけの筈なのに、何故か俺はその場で硬直した。 
それで、そいつが出てくまで便所の中で待とうと思ったんだけど、 
いつまで経っても、出て行くどころか個室に入る音さえしない。 
不思議になって外を見ようと思った

 
135 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/09/20(土) 01:30:50 ID:/P4AoUtW0 [2/2回(PC)]
ドアを開きかけた瞬間、外でカリカリカリカリカリカリって音がした。 
しかも近い。さっきトイレに入ってきた奴が、ドアを爪みたいなもので擦ってやがる。 
俺、めちゃめちゃ怖くて動けなくなって、ドアノブ掴んだまま扉をじっと見詰めてた。 
カリカリカリカリカリカリカリカリカリ。 
しばらくすると、音は収まった。 
だが、外に居るそいつの呼吸が確かに聞こえる。 
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン! 
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン! 
強く叩き始めやがったの。普通、誰かが気付く筈なのに。 
『フーッフーッフーッフーッ!』 
何か人間じゃないみたいな唸り声がした。犬がキレた時の声を人間の声質と合わせたみたいな。 
バン!バン!バン!バン! 
またドアが鳴らす音が変わった。蹴ってたのか体当たりだったのか…。 
もうドアの金具が外れそうだった。 
元から古い建物だったから色んな部分が緩んでるんだろう。 
俺は死に物狂いで何かないかと探した。平凡なトイレだ。何かある筈が無い。 
これはどうにかしないと、殺される気がした。 
俺は勇気を出してドアを開ける事にした。 
「おい!!舐めた真似してくれたな!今出るぞ!」 
どうにか声を絞りだし、ドアノブを手放して、扉を思い切り蹴り飛ばした。 
誰も居ない。誰も居ない。誰も居ない。誰も居ない。 
俺はそう確認すると腰を抜かし、その場に崩れ落ちた。 
落ち着くと、全力でそこから逃げ出した。 

めちゃくちゃ怖かった。本当に怖かった。今でも思い出しただけで鳥肌立つ。 
何か触れちゃいけないような、よくわからん感じだった。 
記憶が怖さで少し曖昧。二週間ぐらい前のものの筈なのにあまり覚えてない。 
書き殴りだから分かり難い所もあるかもしれない、すいません。とにかく古い旅館って怖いよね…。