258 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:17:19 ID:G0lBhYvz0 [1/4回(PC)]
8歳ぐらいのときに体験した話。 
俺の住んでいた近所に市営住宅があったんだけど、そこは 
なぜかエレベータに二階のボタンが無かった。 
なのに二階は存在していて外から窓越しに二階を眺めると 
気の天井が目に入ったのを覚えている。 
なんというか、子供ながらに気味が悪いと感じたし、寒気 
がした。 
その二階へは階段からも行けないようになっており、階段 
の途中で二階へ通じる扉もなかった。 
その住宅に住んでいた友達Aは「あそこにはルンペンがいる 
らしいぞ!」って冗談で言いながら笑ってた。 

ある日、そろばん教室の帰りで夕方6時ごろだったと思う。 
例の市営住宅は帰り道なんだけど、前を通るときに誰かに 
呼ばれた気がした。立ち止まって市営住宅に目をやると、 
二階の窓が目に付いた。 
中では白い人影が右へ左へと行ったり来たりしていた。 
するとたまたまそこをクラスの友達Bのおばちゃんが通りが 
かったので「おばちゃん、あそこに誰かおるで」って呼び 
止めた。おばちゃんは「ええ?誰もおらんよ?」って俺が 
指差したほうを見ている。 
俺は少しイライラして「ほら!あそこにおるって!白い人影 
が動いてるやん。よく見て!」と強い口調で言った。 
おばちゃんは困った顔をして「ああ、ほんまやねえ。誰やろ 
ねえ」と嘘を言いながらそそくさと帰っていった。 
だって本当に見えていたらもっと凝視するはずだ。 
その後も俺は白い影を見ていると、影はピタッと止まって手 
招きみたいな動作をし始めた。


259 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:17:42 ID:G0lBhYvz0 [2/4回(PC)]
俺が恐怖で硬直していると、人影が二人、三人と増えた。 
一人は手招き、ほかの二人はこちらを直視している。 
恐怖に震えた俺は何を思ったのか、その市営住宅に住んでいる 
Aのところへ行こうとエレベータに乗った。 
Aの部屋は4階だ!早く!早く!とエレベータの中で焦った。 
1→3→4とエレベータが上がって行き、4階に着くと同時に俺は 
転がるようにエレベータから飛び出した。 
友達の住む部屋へ一目散に走った。 

しかし、途中で俺は妙なことに気がついた。扉が無いんだ。 
今までエレベーターから数十メートルは走ったはずなのに 
通路には一つとして扉がなかった。 
それに気付いた俺は叫びながら無我夢中でエレベータに戻った。 
でもボタンを押しても1階からエレベータが動かない! 

・・・くそ!こんなときに! 


どうしよう・・・ 


どうしよう・・・・・・ 


・・・そうだ!階段で降りれば良いんだ! 


俺はエレベータの右側を少し行ったところに階段があること 
を知っていたので走った。 
すると階段の扉が見つかり、俺は救われた気持ちで扉のノブ 
に手をかけたがそのとき、扉にかかれた数字が目に入った。



260 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:19:54 ID:G0lBhYvz0 [3/4回(PC)]
それは4でもない・・・2でもない・・・・。 





42だった。 




42階!?ここが?どういうことだ? 
俺は動揺して、そのとき初めて外の風景に目をやった。 
ところが外は真っ暗で何も見えない。 
第六感がやばいことを告げている。逃げないと! 

そのとき、エレベーターが開く音がした。 
恐る恐る覗くと、Aだった。



261 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:21:11 ID:G0lBhYvz0 [4/4回(PC)]
俺は安心したせいか体の全身から力が抜けるのを抑えて 
駆け寄った。するとAが一言言った。 

「おまえ、何か見たんか?」 

その顔があまりにも真剣だったので、いや見てないけど 
って嘘を言ってしまった。 
するとAは少し笑って家まで送ってくれた。 
そしてバイバイした後にAがボソッと言った。 

「嘘つきはいらん」 

は?って思ったが、家の扉を開けると母親が 
「あんた今何時や思ってんの!?」 
って怒って来たので、時計を見たら9時だった。 
え?三時間もあそこにおったんか?と不思議な気持ちになった。 
次の日、学校に行ったら昨日家まで送ってくれたAが交通事故 
で死んだと聞かされた。 
事故があった日は昨日の9時過ぎで俺と別れたすぐ後だが、俺の家 
と市営住宅とは逆方向の場所で車に轢かれたらしい。 
ひょっとするとAは何か知っていたのだろうか。 
あの白い人影と関係あるかは謎であるが、俺は関係がある気が 
してならない。親に聞いても、あそこにはちょっと変わった人が 
住んでるんや、としか言ってくれないし。