155 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2009/07/21(火) 21:01:05 ID:wmv7mFFi0 [3/4回(PC)]
知り合いの話。
運悪く、雪崩に巻き込まれた登山者がいると連絡が入った。
山小屋に詰めていた彼も捜索に加わったという。
雪中にゾンデ棒を突き刺して探っていると、突然ゾンデが固まって動かなくなった。
押しても引いてもびくともしない。
驚いていると、何かに掴まれたみたいにゾンデが引っ張られる。
慌てて手を構え直した次の瞬間、手の中の感触は通常のものに戻っていた。
何となく予感がして、その下を掘ってみた。
果たして、探していた遭難者の遺体が出てきたそうだ。
しかし、遭難者が埋まっていたのは4m以上も下の雪中だった。
その時使用していたゾンデ棒の長さは精々3m程度。
一体何がゾンデを引っ張っていたのか。
「俺はここにいるぞって、気が付いてほしかったんだろうな」
どこか寂しそうに彼はそう口にした。
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