400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2010/05/28(金) 06:28:56.35 ID:EjI2Qk480 [13/18]
思い出しながら書いてるから遅いかもしれんが申し訳ない。
んで向こう岸までついてスケルトンGを探したんだけど見つからない。
向こう岸の竿から糸をたどっていけばすぐ見つかりそうなんだけど不思議となかなか見つからないのね。
当時小遣いが月1000円だったから2000円のルアーはおれにとって宝物だったから1時間くらい森の中をウロウロしてたと思う
川からあんまり離れると遭難するから川の音が聞こえる程度のとこをさがしてたんだけれどみつからない。
すると後ろからパキパキって枝の折れる音がした。
なぜか熊とかの野生動物とじゃないかとか不安には思わなかった。むしろなぜかそこにいないはずの父ちゃんとかバーチャンが
俺を捜しにきてくれたのかな?ってふと思ったのが不思議そんなはず絶対ないのに。
んで振り向いたら人が立ってた。全裸の
普通びっくりすると思うけど超田舎だったから川を真っ裸で泳ぐ人ってのは近所じゃ珍しくなかったのね。
んで俺は「あ、こんにちわ」って言ったのそしたらその人はにっこりわらってこっちを見てるから
悪い人じゃないなって思った。一緒に探してくれるのかなって思って「ルアーがどこかにいってしまって」と言ったら
「ンー」と言いながら近づいてきた。
俺は周りをキョロキョロしながら歩いてたんだけどその人は俺の周りを「ンー」って言いながらグルグル歩き始めた。
今思い出したらアシモみたいな歩き方だった。
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2010/05/28(金) 06:49:17.11 ID:EjI2Qk480 [15/18]
んでバーチャンに事のあらましを話したら「坊、それはアガリビトだっちゃ」と教えてくれた。
すまん方言は適当、でもだいたいこんな感じ
アガリビトはイノシシが山を下りて豚になって人間に食われるようになったみたいに
人間が山を「上がって」自然に帰った姿なんだそうだ。
でも生まれつき自然と一緒の動物と違って人間の知恵と自然の力を持つようになった
つまり人から1ランク上がった存在だから神様みたいなものなんだ、と教えてくれた。
その地方の人はアガリビトを本気で信仰してる人もいるからもう行っちゃダメだと言われた。
普通アガリビトは山奥のほうに住んでるもんなんだけどまだ中途半端ないわゆる「半アガリビト」状態
の人は境界線の周りをウロウロすることもあるらしい。
「中途半端なアガリさんでよかったねー本物をみると怖いから」とバアチャンは俺に教えてくれた。
どうなるの?って聞いたら「あがっちゃう」とだけバーチャンは完結に言った。
そこからは村のルーツとか紀元の話だったから退屈で聞いてなかったけど
今思うと惜しい事をしたと思う。
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/28(金) 06:54:00.72 ID:EjI2Qk480 [16/19]
この話を書きながら厨房の時の事を思い出すと
今でも後ろから枝を折るようなペキペキって音と「ンー」が聞こえてくるみたいで
ぞわっとする。
すまんが俺もあれがなんだったのか気になるが会社に行かねば。
からもし良ければ丘板のほうに転載しといてくれるとすごい助かる。
なんか明け方のテンションにまかせた支離滅裂な文ですまんかった。
コメント
コメント一覧 (13)
まぁ、それもたまには旨いもんだが
でもそれもいいと思うわ
コメントする