632 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/18(水) 16:48:39 ID:McoAPY9M0 [1/2回(PC)]
今から15年前の話。 
爺様が唐突に亡くなった時、その日急遽お通夜になった。自分は出張先で、偶然その家に近く、 
礼服をレンタルして爺様の家に行ったわけだが、たまたま御近所の方も多忙で葬儀屋さんしか 
いなかった。婆様はすでに他界しており、一人暮らしだった爺様。俺一人っきりのお通夜に。葬儀 
の打合せは、電話で家の母親とすんでいるとのこと。まぁ近所のすし屋から出前を取り、お酒も 
一升瓶で残ったいたので、仏壇がある和室に寝てみえるご遺体(爺様)に礼をいいつつ飲んだ。 

つい飲む過ぎて眠くなったが(昼間長距離運転で疲れていた)、蝋燭と線香の面倒みなければ 
いけないので、TVを点けてみたが面白そうな番組も無く消す。そうこうしている内に、うつらうつら 
していた、・・・が!突然肩に?まれたような痛みが走る。なんだ誰か来たのか?と思って振り返る 
と・・・・・誰もいない。寝ぼけたのか?と和室の方をみると、死んでた爺様が仏壇の前に座って、 
なにやら唱えている。おかしな話だが、俺は疲れと眠気と酔いで少々正気でなかったみたいで、 
爺様に向かって「爺さん、もう死んでるぞ、寝ておけや」と声をかける。すると布団の上をスルッと 
回転するがごとくコチラに向き、そして・・・・・・・・・・。 

 
633 : 632[sage] 投稿日:2010/08/18(水) 17:12:40 ID:McoAPY9M0 [2/2回(PC)]
続き 

翌朝、爺様の寝ている布団の方に頭を向けて寝ている俺を朝到着した家族が起こした。かみさん 
に「ちゃんと蝋燭、線香みていたんだね」と、え?ぼんやりとだが、少なくとも3時間は経過しており、 
火は両方とも消えているハズ。仏壇を見ると蝋燭も線香も点いている・・・・。二日酔いと寝起きで 
憔悴していたら、子供が「パパぁ~お首、汚れているよぉ~」と。慌てて洗面所へ行き、鏡に自分の 
首をみると・・・・・手で首を絞められた跡が。あぁ~そうだ、そうだ、あの時、爺様がコチラに向いた 
、ソ、そのとき、でも、でも、そんなこと・・ありえない!。和室の爺様の布団と居間の距離、少なく 
とも5m。爺様がコチラに向いた、その時・・・・裂けんばかりに大きな口を開け、両腕がスぅ~っと、 
俺の首に伸びて・・・・・・その後の記憶は無く、とりあえずシャツを整えて、ネクタイを締めなおす。 
とにかく目立たなくして、当日の葬儀をなんとか終えた。その日家帰ってから、風呂に入る時、鏡を 
こわごわ覗いてみると、手のあとは薄らいでいた。とにかく、早く消えてもらわないと・・・とシャツを 
脱いだら・・・・・両肩に?まれた痕が!家族が心配するといけないので、その当時は言わなかった。 
が、子供は覚えているらしく、法事のときなどにまわりの人に語っている。察しのとおり、爺様の行為 
は、火の番を疎かにした俺への警告だったんじゃないかと・・・・・今年もお盆に墓参りにいった。 

終 



634 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 18:13:00 ID:oUHAPMrHO [1/1回(携帯)]
あのろうそくと線香ってそんなに大事なのか… 
気をつけよっと 

ビビりな俺から言わせてもらうと、そんな故人を見たらその場でショック死する自信があるよ