295 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 06:35:30.47 ID:M9eXvv7f0 [1/5回(PC)]
これは俺が5歳の時に体験した話なんだ。 
この年にお爺ちゃん(母の父)が亡くなったんだ。 
それで、俺達家族は、母の実家のほうへ行ったんだけど、 
物心がついたかついてないかの年齢であった俺にとっては、『死』という概念が理解できなかった。 
だから、何故連れてこられたかとか、何故、いつもと様子が違うかとかそんなものはわからなかった。
296 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 07:09:37.78 ID:M9eXvv7f0 [2/5回(PC)]
そんななか、一息ついた親父が、俺を、お爺ちゃんの棺のところへ連れて行って、お爺ちゃんの顔を見せてくれたんだ。 
でも俺としては『死』という概念がわからないので、???ってなった。…というか、目の前の物体がお爺ちゃんと理解できなかった。 
それでも親父が何か言って熱心に見せようとするので、お爺ちゃんの顔を、ずっと見ていたんだけど


297 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 07:16:35.53 ID:M9eXvv7f0 [3/5回(PC)]
お爺ちゃんが「痛いぃ…」って訴えだしたんだよ。口は動いてないけど口元から、ハッキリと、聞こえるように。 
そこで、俺は目の前の物体が、お爺ちゃんだってわかって、そのうえ助けを求めてるから、親父に 
「お爺ちゃんが痛い!って言ってるよ!」って、助けるようにお願いしたんだよ。



298 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 07:19:15.91 ID:M9eXvv7f0 [4/5回(PC)]
親父にはまったく聞こえていなかったのか、無反応だった。 
俺が「死」という概念を理解してて妄想してると勘違いしてるのか、黙って聞いてたんだけど 
そうこうしてるうちに、またお爺ちゃんが、今度はもっと苦しそうに「痛いぃぃぃ!」って言ったんだ。 
だから、俺も必死に親父に痛いと言ってるって訴えたんだ。