649 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 00:57:13.93 ID:xSmY4RoQO [1/1回(携帯)]
昔、友人の家に遊びに行くために、 
駅からその友人と2人で夜の山道(とは言っても舗装されてる道路) 
を歩いていた。 

最終に近い電車だったので、駅を出た時には辺りに人も居なく、 
ぽつぽつとある街灯のみの真っ暗な道を2人で歩いていた。 
適当に話をしながら進んでいると、前から人がうつむき加減で歩いてくる。 
髪は長く、女性のようだった。 

その人が近付いてくるにつれ、異常に気がついた。 
それは子供で、しかも小学生ぐらいの女の子だった。 
裸足で、足が4本(もっとあったかも)、片腕はなく、 
代わりにもう片方に腕が3本あった。 
友人も、その異常さをすぐさま理解していた。 

怖くてどうしようかと思っているうち、 
その子が目の前にまで来て、俯いたまま俺達の前で止まった。 
顔を上げるなよ・・・とか考えていると、友人がいきなり大声でこう言った。 

「最初はグー!ジャンケン!」 

友人はパーを出した。 
呆気にとられた俺が友人とその子を交互に見ていると、 
暫くして、女の子が3本のうち1本の手を伸ばし、チョキを作ってピュッと出した。 

「ああ!負けた!お前ジャンケン強いな!」 

明らかに後出しだったが、友人はまた大声でそう言った。 
やがて女の子は無言で俺達の横を擦り抜け、向こうに歩いていった。 

そこからは猛ダッシュ。急いで友人宅に駆け込んだ。 
彼曰く、「なんかこう、突拍子もない事でもした方がいいような気がしてさ」との事だった。