明るい店内に入って、皆はとりあえず落ち着いたようだった。
S田もあれほど脅えていたものはついてこなかたのか、いくらか安心した表情を浮かべている。
「で、S田。結局なんだったんだよ。さっきのは」
友人の促しに、S田は先ほどの話を詳しく反芻し始めた。
S田「最初な、あの階段のとこ。F谷段差に躓いてたろ…だから俺も気をつけようと思って足元見てみたんだよ…
そしたらなんか誰かの足がF谷の足ひっかけてんの。おかしいじゃん。なんか足、はだしだったんだよ。
そんで怖くなったから俺言ったけどお前ら相手にしてくんねーし、F谷は馬鹿な事するし、俺めちゃめちゃ怖かった。
それで帰り道にさ、怖いから後ろ振り向いてみたんだよ。そしたらなんか増えてんの。
さっきの足に太ももとか腰みたいなのがついてる。しかもなんか全部ばらばらのパーツが組み合わさってるみたいな…
それでどんどん後ろ見るたびにそいつ体のパーツ?ミンチみたいなのが増えてってくし…
俺怖いから逃げようと思ったけどおまえら俺の話聞かねーし。
684 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/07/16(月) 23:40:13.54 ID:tJNiq/co0 [4/4回(PC)]
まず一番先に、F谷が家に送られる事になった。森での事もあり一番に憔悴していたからだった。
F谷を玄関先まで送り届け、次はS田の家へ向かった。車内でのS田は押し黙ったまま一言も口を聞かなかった。
そして一行はS田の家に到着し、玄関前に車を止めた。だがS田は降りようとしない。
不思議に思った友人の一人が聞くと、S田は下を向いたまま聞いた
S田「…俺の体になんか付いてないか?」
何も付いてない、そう答えると、やっとS田は立ち上がり、車のドアを開けながらこう言った。
「俺…さっき見た。F谷、家に入る前、肩になんか…手首のっけてた…」
俺が叔父から聞いた話はこれで終わってる。
慰霊の森って言うのはぐぐればだいたい分かると思うけど、
雫石の旅客機事故の遺体が落ちた場所に作った霊園みたいな感じのところだ。
遺体は機内から投げ出されてみんなばらばらだったって聞くよ(´・ω・`)
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みんなばらばらだって聞くよ
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