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 当時実家を出て生活していて、久しぶりに帰省。実家周辺は夜9時くらいになると人も歩いていないようなド田舎。しかもシャッター商店街。 
んで、次の日もグダグダを決め込むつもりだったんで、弟と音楽の話やらなんやらで花咲かす。 
夜も更け、タバコを切らしたからコンビニに行くことに。 

ついでに酒でも買ってくるわーなんて言って、歩いて往復20分くらいの所にあるコンビニへ。 
家を出て少し歩いた所に電話BOXがあるんだけど、いるんだよ。中に人が。しかも麦わら帽子被ったおじいちゃん?みたいな人が。 

内心「えっ?何あの人。こんな夜中に電話かけに来たの?」なんて思った。時間も時間(確か2時くらい)だったので怖さを感じスルー。 
コンビニで買い物済ませて、帰りながらふと思った。 

「おじいちゃんだし、きっと携帯も持ってないもんな。もしかしたら何かあったのかもしれない。もしまだいるようだったら声かけてみるか。でもおばけだったらこえぇwww」 
ド田舎だけに老人も多く、迷子老人の放送がかかるような地域。 

さすがに何か事件性のあるような事を目撃してたんだったら後味悪くなるしさ。 
そんな事考えて家に帰てったら。 

いなかったよ。おじいちゃん。 


それから、 


電話BOX自体無かった。 


心臓バクバクで家に駆け込んで弟に話したら電話BOXはもう大分前に無くなったとの事。