翌日の放課後A子と目があった
尾行がばれてたのかと思ってびくびくしてたらノートの切れ端をもらった
「A子となかよくしてくれますか? わたしは○○くんといっしょに遊びたいです」と書いてあった
正直嬉しかった A子はすごくかわいかったから 自分も友達いないのは同じだったし
その次の日は下駄箱のところでこっそり「おはよう」と挨拶をした
その次の日には一班のB子、C子、D男とも挨拶した
「土曜日の午後にみんなでD男の家に集まって遊ぼう」と約束した
土曜日に学校から帰って昼食をとり、おばさんに「D男の家で遊んでくる」と言った
おばさんは「道はわかる? 連絡網で住所を調べてから行きなさい」と言うから「大丈夫だよ」と
地図を見せたら血相変えて「今日は家から出ちゃダメ」と言い出した
おばさんは雨戸と襖を締め切って何回か電話を掛けた
すぐにおじさんが会社から帰ってきて、「兄ちゃんたちは今晩は他所に泊まるから」と言った
おばさんはお茶とお握り、人数分のバケツ、おしぼりを用意して家じゅうの電気を消して鍵をかけ
電話線を引っこ抜いた
ぜったいに口をきくなと怖い顔で念を押され、おじさん、おばさんと三人で座敷に閉じこもる
五時のサイレンが終わってすぐに、雨戸の向こうから鈴の音が聞こえた気がしたけど
おにぎりを食べながら寝てしまったのでよく覚えていない
翌朝早く米の袋に入れられておじさんの軽トラックに乗り母方の祖父母の家まで送られた
わけがわからなかったのでおじさんに理由を尋ねたが
「あっちに連れて行かれると一班の子になる、帰してもらえない」としか教えてくれなかった
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断りたくないのが、男の本音だよな!
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