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そんなある日、これまたお約束の展開だけど別のクラスにFさんという 
霊感のある女の子がいて私は相談して見たんだ。 
だって肝試しをした後に起きた事だからひょっとしたらと思って。
そしたら「連れて来てよ」と笑顔でいうから連れて言ったら 
Fさんの顔が真顔になった。教室にSちゃんと一緒にはいった瞬間だ。 

「かなりお持ち帰りしてるよ。しかも場所が場所。これ言っていいのかな?」 

言っていいよとSちゃんが言うからFさんは口を開いた。 
「Sちゃんの子宮の中に大量の子供の霊が入っちゃってる。 
Sちゃんがとても優しい性格をしてるからお母さんのようだと 
子供の霊が感じとってしまい入っちゃったんだ 

お腹が膨らむのは子供の霊が子宮の中で動き回るから。 
お祓いをしないと膨らむのは止まらないよ」 

もう言葉を失った、子供の霊が出るとは聞いたけどこんな形で 
現れるなんて。

そしてSちゃんはお祓いを受ける事に。 
私も一緒についていった。 

すでに話を聞いていたお坊さんは準備は出来ていると 
Sちゃんを連れて行った。 私は部屋の隅で正座。 
Sちゃんは部屋の真ん中で正座。 
お坊さんがお経を唱え始めるともうすぐに異変が起きた。 

「ああーーーーっ お腹がでるーーー!!」と突然 Sちゃんが叫び出し 
両手をおさえ倒れ込んだ 見る見るお腹が膨らんで行く。 

Sちゃんはお腹を元に戻すがすぐに「また出るっまた出るっ!」 
と叫び両手をお腹から離す事ができない。 

「出るっ!出るっ!出るっ!出るっ!」 叫びのたうちまわるSちゃん。 
お腹は出たりひっこんだりを繰り返す。 
お坊さんのお経がとまりこう言った Sちゃんには残酷な言葉だった。 

「苦しいかも知れないが子供の霊を外に出すために押さえてては 
いけない。押さえるからまた霊を元に戻している」

Sちゃんは言葉を出さす震えながら首を振っていたが 
お坊さんが優しくなだめなんとかSちゃんは耐える事に。 

Sちゃんは仰向けに寝て天井をじーっと見ている。 
お坊さんのお経が再開した。 
苦しい表情をして「お腹・・・・・出る」とつぶやくSちゃん。 

お腹がどんどん膨らんでいる Sちゃんは天井を凝視して 
自分のお腹をみないようにしている。 

プツップツッ!と音がした。 Sちゃんの服のボタンが飛んでしまった音。 

Sちゃんのお腹は服が収まりきれず丸出しになっていた. 
おへそが裏返ってしまっている。 
私はもう両手で顔をおおって指の隙間からみている状態。 

そしてそれは起きた。お坊さんのお経がピークに達した頃 
Sちゃんのお腹が大きく痙攣しスーーッと 
元に戻っていった。

お坊さんは「終わりました。子供の霊は全部 浄霊できました 
よく頑張ったね もう大丈夫だよ」と言いSちゃんを抱き起こした。 

Sちゃんは安堵の表情で深呼吸して落ちつかせていた。 
その後 お坊さんから肝試しという面白半分の行為をしてはいけないと 
お説教を受け私たちは帰った。 その後 Sちゃんのお腹は膨らむ事が 
なくて普通に過ごすことができてたけど本当に怖い体験だった。