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母が親父と離婚して母親が看護学校へ行っている間に自分は叔父の家でお世話になることになった夏の出来事です 
叔父は人の良い爺さんで川沿いで近くに少し大きな橋がありちょっとした古い武家屋敷でした 
当時の自分は中学1年生だったかな?夏休みと言う事もあって親戚の子供3人が叔父の家に泊まることに 


田舎で遊ぶ物もなく川でよく遊んでたんだが急に両足が引っ張られる感覚があり最初は悪戯かなと思ったんだが 
一向に放す気配がなく徐々に自分はパニックになり溺れ始め 

自「おっとう(叔父)助けてー!」と溺れながら叫ぶものの。本気でおぼれてるとは知らず笑っている 
仕舞には親戚の子供に水をかけられる始末、「ふざけんなたす・・・」まで言って完全に沈むと 
犬が慌てて飛び込みその後を追うように叔父が飛び込んで引き上げてくれた、初めて溺れて震えていたが今振り返れば最初だったのかな

流石子供だけあって翌朝にケロっとしてそれから夏休み終わるまでずっと川で遊んでいた 
親戚が帰る1日前に花火を叔父が買ってくれて、川で花火するべとバケツを持ちみんなでワイワイやっていたんだけど 
雨が降り始め残り少しの花火を如何してもやりたいとABが言い橋の下に移動し手持ち花火をやり終えたあと 
おなじみの噴出型の花火をすることに、自分とCは橋下に丘のように高くなってる場所で見ていたのだが 

Cが「なんか流れてきた?なんだろう」と指差す方向見てると暗闇のなか流木かな?とも思いつつ妙に早く 
目が放せないまま噴出花火が始まるとその明るさで肩位まで髪の毛と服?が灰色でうつ伏せになりながら目がこちらとあっていた 
完全に固まって悲鳴も上げれずCも同じままソイツが橋の柱に隠れ流れてくまで動けもしなかった 
急に怖くなり叔父のそばで花火を見ながらそのまま花火は終わりになった家に帰り寝るのだが 

親戚と蚊帳張って布団引いて「なんだったんだろうねあれ?」と「マネキンじゃないかな?ほら川辺に何回かあったよね?」 
と話してるうちに寝ていて親戚の親たちが迎えにきてCが「かえろ?ねぇすぐ帰ろうよ?」って泣きながら「ここなんかおかしい!」と 
言い親が「なにあったの?」といっても首を振るだけで親に連れられ3人とも帰っていったのだが。Cが帰る途中ずっと自分を見てたのが 
印象的でした

Cの様子を見て不安になりつつも居間で犬を構いながらテレビ見て暇を潰していると体が妙に重く冷汗が出はじめ 
そしたら犬が庭のほうに急に唸りはじめ目だけを庭のほうにやると何か黒いのがいる怖いと思いつつも限界まで目だけを向けると 
円く左のほうが凹んで顔だけが異様に青白い 
まで確認できたら犬が飛びかかって床の下で取っ組み合い、その騒動を叔父や母が駆けつけ「なんだー?どうしたんだクマ(犬の名前)は」 

母親に抱きつき「なんか人みたいんがいた」と言うが 
叔父が「クマも何もおらんぞ?クマどこにいったー」呼んでもこないまま昼まで帰ってこず帰って来たらと思ったらすぐさま池の水飲みはじめ 
「どこか怪我しとらんか?」と近づこうとすると叔父に対して威嚇している自分も近づいても同じく、仕方ないので放って置く事に。 

2時間ほど遅い昼飯食べ始めたのだが、30分ぐらいそのまま水を飲み始めこりゃおかしいなと近づくと、唸って噛み付こうとするので手がつけれず 
結局クマは夕方には死んでいた医者も原因分からず自分は腹だけ異様に膨らんだ犬が目から離れないまま、気味が悪いって母親が申し分けそうに叔父に言い 
そのまま帰ることに。

それから何年かして叔父が亡くなったと知らせが入り母が見に行き、「どう・・・死んでた?」 
聞いたが首ふって「水死体・・・、いやごめんねなんでもない。」と親戚一同会って通夜 
自「そういやCあの夜何みたんだ?急に朝帰る言い出してさ」聞いても暫く黙ったままで 
C「・・・いや、○○が寝た後にさ蚊帳から庭見てたんだけど、池からこっち何か見てて髪の毛っぽいので隠れて顔分からなかったけど」 
C「怖くて布団の中もぐったんだけどジャリって這う音みたいのが聞こえてさ・・・布団の隙間から見てみるとぐるぐる這いながら首だけがこっちをみてて」 
自「・・・何がみてたんだ?」って聞くとC「川のに流されてるのみたでしょ?!」 
C「怖くてずっと眠れなくて、明るくなっても怖くて起きれなかった」 
自分も犬の話して母も思い出したらしく母「池で亡くなってたんでしょ?庭の・・・足滑らせて頭打っての溺死だったみたいだけど・・・」 
親戚も「その年の後からそういえばおかしくなりはじめたよね?」「俺のとこにも無言電話何回もきてたしなぁ」 

こんな話があり本来、この屋敷は誰か継ぐかで話し合う予定だったんだが結局業者に頼み取り壊すことに 
蔵からは古い壷や絵?など出てはきましたがそのまま骨董屋に持っていって額は教えてくれませんでしたが葬式代の足しにはなったとのこと 
解体も何事も無く終わり、あれは川に帰っていったと思い込みこの話は終わりです

葬式で叔父の顔は見ないほうが良いと何回か言われましたが 
仲良く笑ってるのがよく似合う叔父で死んだのが納得できず押し切る形で布をとり見ましたが顔の瞼と皮膚がなく発見された時の状況は腐敗が始まり 
池に顔が使った状態で顔の皮膚がふやけ、それを鯉につっつかれ顔の皮がほとんどない状態で運ばれてきたらしく 
正直あの死に顔が忘れられません