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当時、私は小学生。通学はバスと電車だった。神奈川(場所は言わないが、多分分かる人にはバレる)に住んでいたのだが、通学まで2時間くらい掛かってた。
昔はかなり霊感が強くて、幽霊とか追いかけてたりしてた。まぁ、そんなこと普通はしないのはわかってたけど、幽霊って見えると見えるで陰気くさい雰囲気でイライラするんだ。そんな幼少期だった。

自分の家が立ってた場所は、今でも高級住宅地の中で、かなり良い値段だったと今なら知ってるが、当時の自分からしてみると最悪だった。
なぜなら、幽霊が出るからだ。しかも、武士系。なんなら、着物を着た女まで出てくる。それが、家にふらふらいたり、通ったりするんだ。最悪だよな。
しかも、たまに何か話してこようとする奴もいて、あいにく私は姿は見えても言葉は聞き取れる霊感があるわけではなかったから、そう言う時は逃げたりもした。

そんな嫌な事もありながら、子供ながらに霊感なんていらないと思いながらも、小学生をやってたんだけど、小学校もクリスチャンで、それまた立地も悪かった。昼間は教会もあって雰囲気は悪くないんだが、夜は絶対に近寄らなかったり、と色々思い出したら本題から逸れた、すまん戻す。

そんで、問題は自宅だ。怪奇現象とか数えたらキリがない。部屋にあったピンポン玉が勝手に階段を落ちて行ったり、地下からは変な声が聞こえたり、酷い時はお経がどっかの部屋から聴こえたりしてた。
めちゃくちゃ広い家だったのに安心できる部屋はほとんどない怖い家だったよ。
ただ、自宅だから逃げ場もなくて、友達の家とかに泊まるって言って避難してた、そんなあくる日に、私は何かの用事で自宅に一度帰ったんだ。
そうしたら、廊下で知らない現代風の男が首吊ってた。
もちろん幽霊だ。全身はっきり見えていたが、正気の無さですぐに分かった。

この当時は、幽霊を追いかけたりするような性格だから、それを見ても、いつものことかって思って廊下を抜けて、2階に上がったら、その先にもまた首吊りのロープが何本も垂れてた。誰かが吊られてた訳ではないんだが、流石に気持ち悪かったから急いで部屋に入って、多分、服(?)とか持っていこうとしてた。急いで支度して、廊下抜けて家を出た。振り返りたくもなかったから、走ったような気がするがあんま覚えてない。

けど、バスに乗ってからが最悪だった。そのバスは家の前を通ってから曲がるんだけど、一安心して家(囲いの壁が柵だから庭が見える)の方をみたら、何人も庭に転がってたし、首吊ってたように浮いた幽霊も何にもいた。着物を着た武士みたいな男とか、女とか。女の方が多かったようにも思うが、もうあまり覚えてない。

怖すぎて更に家に近づけなくなった矢先に引っ越す事になった。それからその住んでた場所にはほとんど近づいてない。
 
結局、色々とその後にその土地の由来とか聞いてたら、城の跡地だったみたいで、やっぱりといった感じだった。
今思えば、周りの家の飼ってた動物がよく死んだりしていたのとかの理由を考えると、土地や元々何があったのかを知らないと怖い思いするって教訓になった。
と、まぁ、そんな話だ。