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宮城の蔵王にある刈田峠は、その昔、草がすごく生い茂る所で
近くに住んでた女性がボランティアで草を刈りに来ていた。雑草は身の丈もあり
大きな鎌でなければ切るのは難しかった。

女性は小さな子供がおり、いつも子供を背中におぶって草を刈っていた。ある日、
いつものように作業していたところ、「ボトッ」と音がしたので女性が振り返ってみると、
そこには首がないわが子の姿があった・・・

ショックを受けた女性はその鎌で自ら命を絶った。

その後、その峠一帯は「刈田峠」「刈田岳」
と呼ばれるようになった。

今は、登山者のための避難小屋があるのだが、宿泊すると夜な夜な「ザッ、ザッ」という音が
聞こえるのだそうだ。それは草を刈る音にも聞こえるし、人が歩く音にも聞こえるらしい。