Yは生まれつき、強いストレスを感じると体が硬直しやすい体質だ。
そのため整形外科から緊縮緩和剤を処方してもらい、服用していた。
ところが、あるときから急に両肩や背中に重みを感じ、処方薬を服用しても解消されなかった。
そんなとき、Yは霊感のある知人から「霊が4体憑いている」と指摘された。
Yは気にせず、「いつか治るだろう」と考えていたが一向に治る気配はなかった。
両肩と背中に重みを感じ続けてから1か月後。
Yは掲示板で知り合ったS(20代男性)と一夜を過ごした。
家路についた翌日、驚くほど身体が軽くなっていることに気が付いた。
どうやら、一夜の間に4体すべてがSに移ってしまったらしい。
YはSに惚れてその後も連絡を毎日とっていたが、3週間後に「もう会うことができなくなった」
と連絡が来た。それ以来、Sは音信不通となってしまった。
Sに何らかの不幸があったのかもしれない。
Yが自身の処女とファーストキスを代償に、Sを依り代にした結果だ。
4体の霊からは解放されたが、依り代とされたSは遠ざかっていった。
Sとは次も会う約束をしていたが、Yを守護する氏神様がそれを禁じたのだろう。
次にまた会ってしまえば、再び4体の霊に取り憑かれてしまう恐れがあったからだ。
Yは今もSのことが忘れられず、別れを悲しんでいる。

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