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見えるようになったきっかけ

小学校3年生の修了式
僕は1人で婆ちゃん家に向かっていました
家より近いからね
登校班とは別行動です
ピアニカとか図工の道具とか両手に抱えて

婆ちゃん家は武家屋敷なんです
500m位の直線のお堀に沿った家です
それを踏まえて
直線に差し掛かった時
僕が思ったのは、金ピカです
金ピカのお坊さんがしゃがんでいました
苦しそうに
「大丈夫ですか」って声を掛けたところ
「手を繋いで一緒に歩いてくれないか?」
との事

お坊さんはここ先のお寺に行きたいとの事
僕は普通に手を繋いでゆっくり歩きました
本当にゆっくり休み休みです

婆ちゃん家に着くまで何分かかったかな〜凄く長かったです
婆ちゃん家から300m先に大きなお寺があるので、多分あそこだろうと思ってましたが
正直、左手に全部の荷物を抱えてたので
1回婆ちゃん家で荷物降ろしてから送るね 待っててね
と伝えました

急いで荷物を降ろして麦茶飲んで
お坊さんの麦茶をコップに入れて元の場所に戻ったのですが、誰も居なかったんです
先に行っちゃったのかな?と思い追いかけたのですが誰も居なかったので「早いなー歩くの」と思ってお寺に向かったんです

子供の足でも5分掛からない距離です
お寺に着いて、呼び鈴を鳴らして事の経緯を伝えたところ
出てきた住職さんが「ちょっと上がって」と言い僕を本堂まで連れて行きました
正直、本堂にあがった時のなんて言うか、フワフワしたあったかい感じは今も覚えてます

それで「君の見たお坊さんはこの中にいるかい」

と急に聞かれて、見上げて飾ってあるある写真をゆっくり見たんですけども居なくて
「いません」って言ったら
古い巻物みたいなの出されて
「ここにいる?」って聞かれたので見てたら

最初のページって言うかの絵がまんまのお坊さんだったので
「このお坊さんだよ」って言いました

僕が手を繋いでいたのは
1000年以上前のお寺を建立した初代のお坊さんだったらしいです
それから僕は普通に色々見えてしまいます