俺の中学時代の話でもするか、怖いだろうか
俺の地域には人が寄り付かない坂があった、まあ見ればわかるが登りたくも下りたくもない超急勾配だ
だけどそれは原因のほんの一部でな、ある強風の日俺は急いでいた
自転車で坂を登るのは辛いが急用でな、当時の筋力に任せて逆風の中その坂を登ったんだ
そしたらな、その坂の一番上にみすぼらしい婆さんがこっち見て立ってんのよ
目を合わせることが豹変のトリガーらしい、顔がブラックホールの重力レンズみたいにぐにゃりと歪んで追いかけだしてきたんよ
幸い足腰はただの婆さんだ、でも侮ってはいけない、後日知ったが逆風の中坂を登った者にのみその婆さんは現れる、老獪な奴だ
幸い若さと恐怖の二重バフで大通りまで走り、もう追っては来なかったが危なかった
俺は次の登校日に友人にその話をしまくった、俺含め有志が色々検証をして色々分かった
上述した通り婆さんは風が坂を吹き下ろす向きに吹いてるときに登ってきた人に対してだけその姿を見せる、そして目があった人を襲う
まあ言ってしまえばそれだけの経験だ、極論目さえ合わせなければどうってことない婆さんだ
後日談
解析が済んでからは現地の小中学校からは命名の議論が湧いた
坂の上の婆、歪み老女、エンダーマン亜種、まあいろんな名前が考案されたがこないだ同級生が名前が決まったことをその弟から聞いたらしい
何でも「逆風の頂きババア」とのこと、なんでそうなったんだろうか?

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